鍼灸


犬のガンに対しての鍼灸治療は効果が
あるという見方が多いようです。

鍼灸治療とは鍼や灸を用いて、身体の表面にある各症状の治療点に刺激を与える事により、自然治癒力や免疫力を向上させて、身体を健康な状態に戻し、病気を改善させる東洋医学です。ツボは全身に存在し、これらを結んだ線を経路と言います。

 ガンに対して鍼灸治療は大変有効な手段で、現在、とある鍼灸治療院では、人間患者の約7割がガンを患っていると言う程です。最大のメリットは、抗がん剤治療とは違い、副作用の心配もなく、生命力を高めると共に治療が出来るの事です。

 鍼灸は他にも運動器疾患 や神経性疾患に効果が見られています。

 犬に対しても、様々な病気に関する鍼灸治療の効果は認められていますが、ガンの治療に関しましては、効果を肯定する意見と、反対する意見が存在します。

 肯定派の意見としては、主にHPで紹介されており、

『犬も人間同様にツボがあり、ツボに刺激を与える事で、体内にモルヒネと呼ばれるエンドルフィンが分泌され、鎮痛作用が得られる他、生命力や免疫力が促進され、腫瘍の改善効果が得られる。』

という人間に対する鍼灸治療と同じ意見。

参考HP:http://www.pet-village.net/acupuncture.html
    :http://inu-gan.com/179/203/002333.php
    :http://www.tszk.biz/blog_wanwan/2007/08/post_37.html

 反対派としては、主に書籍で紹介されており

『刺激して悪性化させる恐れがあるから。』

と主張しています。

参考書籍:犬と猫のための自然療法

いずれにしても、薬に頼らない療法としては、鍼灸治療は大きな選択の1つです
可能性を感じる場合には、納得いくまでよく調べるといいでしょう。

ホメオパシー


海外ではガンに限らず、様々な病気に
用いられています。

ホメオパシー療法(同種療法)とは、各症状を起こす物質を極めて希釈した物(これをレメディと呼びます)を少量与える事によって、動物が本来持っている自然治癒力を刺激し、高める事により、免疫力を活性化させ病状の改善を図る治療法です。

 この「似たものが似たものを癒す」という原理は私達が受けてきたインフルエンザの予防接種と同じものです。予防接種にはインフルエンザウィルスを毒性がない状態にまで希釈させた物がレメディとして含まれており、それを取り入れることによって、結果的に抗体という免疫物質を体内に作り、インフルエンザにかからない状態になるのです。

 レメディの種類は2000種類以上と呼ばれていて、原料となる物質は、植物、鉱物、動物等がありますが、特に初期に開発された物には伝統的な薬草が多く用いられています。

 現在、日本ではあまり知られてはいないホメオパシー療法ですが、イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組まれている程で、国家の認定を受けていないものが処方する事は違法とされています。

 ホメオパシー療養は自然治癒力を刺激するだけなので、薬剤療法(対処療養)とは違い、身体に優しく、副作用がない事が大きな特徴です。

ガンの原因


原因は未だに不明ですが、現在では、

生活習慣の乱れが原因とされています。

ガンの原因については未だ完全には解明されてはいませんが、現段階では、遺伝子の突然変異によってガンは発生するとされています。その主な要因は、遺伝子を傷つけ、免疫力を低下させて、ガン抑制遺伝子の働きを弱めてしまう生活習慣にあります。

ガンを発生させる主な要因

食事の偏り
  ドッグフードはたとえ総合栄養食の物でも、加熱処理等で酵素(栄養を吸収させる要素)が消失してしまっている為、十分に栄養を摂取できないまま排出してしまっています。ドライフードは勿論ですが、ウェットであっても十分な酵素が残っている事はまずありません。やはり手作りが一番ですが、それが難しいならば、せめて、酵素を補う食品とドッグフードを合わせて与えなければなりません。

ストレス
  一人で留守番する事が多くなった現代のペット、飼い主との時間も犬にとっては十分なものではなく、不安や寂しさ恐怖を感じています。また繊細な犬には暑さや寒さ、騒音や臭い等も大変なストレスです。特に都会で暮らすペットのストレスはより一層心の負担を抱えています。

運動不足
  室内飼いが多くなったことにより、限られたスペースで生活せざるを得なくなった犬は必然的に運動不足になります。摂取したエネルギーを消費できず、血行不良や自律神経の不調、肥満等の様々な悪い要因をもたらし、免疫力を低下させてしまいます。犬にとって適切な散歩や遊びの時間が用意されていないのも一つの要因です。

 
にも遺伝的な要因で発症するケースや、遺伝子群の変異によって遺伝子産物が活性化して、細胞が異常な増殖を起こし、腫瘍細胞が生成されるという、要因もありますが、全体で言えばごく少数です。

ガンの予防法


 ガンは愛犬はもちろん、飼い主にも大きな問題。
常に予防を心掛け、発症しないように努めましょう。

犬のガンも人間と同じように、生活習慣を改善し、飼い主が愛犬の健康に対してしっかり意識する事で発病を予防する事ができます。

犬のガンを予防する8のポイント

太りすぎや痩せAすぎに気をつける
十分な運動をさせる
ストレスを抱える状況に置かない
栄養バランスが整った手作りの食事を与える
油分、塩分を控える
オスなら去勢、雌なら避妊手術を行う
タバコの煙や排気ガス等の汚染された空気を避ける
ノミ、ダニの駆除用いる有毒な化学物質を長期間使用しない

 以上は方法論についてお伝えしました。根本的な体質改善を行い、自然治癒力を高め、自然療法により免疫力、抵抗力を引き上げて発生原因を排除する事がガンの最大の予防なのです。
あと、付け加えるとしたら、日頃のちょっとした体調や気持ちの変化に敏感である事が大切です。
体調が悪そうな時、しこりを見つけた時は病院に行き、検査に納得いかなければ、積極的にセカンドオピニオンを行いましょう。

 病院に行っても、検査もしないで、
「様子を見ましょう」
「今後大きくなるようだったら、検査しましょう」
「脂肪腫だと思いますよ」
「ただのイボでしょう」
なんていう言葉は信じないで、しっかりと検査してもらいましょう!!!

ガンの検査法


 家庭でもできる簡易的な身体検査があります。
毎日のブラッシングの合間などにチェックしましょう。

ガンの検査には様々な方法があります。このページでは病院で行われる検査方法と家庭でも気づくことのできるガンの症状についてご紹介したいと思います。

 通常は身体検査のような診察に始まり、体表にしこりを確認したらバイオプシー検査、体内であればCBCやMRI等を用いて、ガンの有無、また、その種類を調べます。病院で行われる主なガンの検査方法は以下の通りです。

<病院で行われるガンの検査方法>

・身体検査(触診、聴診、視診)
  体の表面にできた『しこり』の場合、獣医師が直接見て、触って、『しこり』の色や大きさ、広がり具合等を診ます。肺ガンの場合は聴診で見つかる事もあります。

・バイオプシー検査
  体の表面の『しこり』に注射針を刺し、中身の細胞を採取し検査する方法です。細胞の形や並び方から、それが腫瘍であるのか、また、どのような種類の腫瘍なのかを判断します。

・CBC(血液検査)
  犬から血液を採取し、血液の中の赤血球、好中球、白血球、血小板等の増減を検査する完全血球算定を行います。

・病理的検査
  骨髄等に注射針を刺し、中身の細胞を採取し、それが腫瘍性かどうかを検査します。

・尿検査
  尿を採取し、膀胱内腫瘍の恐れがある異型上皮細胞の存在の有無を確認します。

・MRI検査(磁気共鳴画像診断)
  愛犬に全身麻酔をかけ、体を構成している分子の信号を検査します。ペースメーカーやステントといった金属が体内にある場合受ける事はできませんが、検査自体には痛みや放射線被爆の恐れがありません。ただし、検査に時間がかかってしまいます。

・CT検査(コンピューター断層撮影法)
  360度の方向からX線による撮影を行い、輪切り写真に(ヘリカルCTでは立体的に)して確認する事ができます。体内の腫瘍組織や、転移の有無を見つけます。

・PET検査(ポジトロンCT)
  ポジトロンという電子を放出する薬剤を注入し、体内での広がり具合を特殊カメラで映像化する診断法です。

 病気の兆候が見えてからガンの検査を行うのではなく、あらかじめ定期的なガンの検査を続け、早期発見できるように心掛けましょう。特に体内のガンは判断しづらいので、半年に一度はガンの定期検査を行うのが望ましいでしょう。また、検査の前には、「何のための検査なのか」、「麻酔は使うのか」、「犬にかかる負担はどの程度なのか」、「費用はいくらなのか」を、あらかじめ聞いておきましょう。もちろん検査後も獣医師に聞かなければならない事があります。検査結果は獣医師より伝えられると思いますが、他に「今後検査を受ける必要があるか」、「今後どう対応していくか」等をしっかり確認しましょう。

<家庭でも気づける症状と身体検査方法>

ガンの恐れがある症状

・体にしこりがある
・しこりが大きくなっている
・変な咳がある
・急な体重の減少
・尿や便に異常がある
・動きがおかしい(麻痺など)
・頻繁に下痢や嘔吐をする
・元気がなく、疲れやすい

身体検査方法

・体の表面にあるすべてのリンパ節を触診する
・犬を寝かせて乳腺のしこりがないか触診する
・臼歯や口の奥、喉の方まで口腔内を視診する
・甲状腺や肛門周囲部のしこりを調べる

 ガンの回復のカギは『早期発見・早期治療』です。飼い主が常に注意深く愛犬の健康管理を行う事でもし愛犬をガンから救う事ができるのです。

ガンの対策(ガンの治療法)


 最近では、集学的療法と緩和療法(自然療法)を
組み合わせたガン治療を行っているようです。

ガンに対する治療法の種類は大変多く、ガンの種類や発生部位、進行度合いによって、適切な物を選択します。ガンを取り除く代表的な治療法は「外科療法」、「放射線療法」、「化学療法(抗ガン剤)」ですが、他にも痛みや苦しみを取り除く「緩和療法(自然療法)」があります。

 現在、病院でガンの治療を行う場合は外科療法、放射線療法、化学療法を組み合わせた「集学的治療」が最も多く行われています。

病院で行われる主な治療法の紹介は以下の通りです。

外科療法
  外科療法とは手術により、ガン巣を切除する治療法です。早期ガンであれば、手術により完治する事もあります。ただし、既に転移している進行ガンに対しては、あまり効果的ではありません。また、必ず全身麻酔を行いますので、犬にかかる負担もあらかじめ獣医師に確認しましょう。

放射線治療
  放射腺治療とは、ガンが存在する部分にコンピュータにより放射線を集中して照射する事でガン細胞を死滅させ、ガンの進行を食い止める治療法です。進行したガンに対しては効果があり尼腺。脱毛や嘔吐、食欲不振といった副作用があります。

化学療法
  化学療法とは別名「抗ガン剤療法」とも呼ばれ、全身のガンや白血病に対して使用します。抗ガン剤を静脈注射や経口投与で処方する事により、ガン細胞にダメージを与えます。ただし、ガン細胞以外の正常な細胞も同時にダメージを与えるため、貧血、食欲低下、下痢、脱毛、白血球減少、血小板減少、腎機能の障害といった様々な副作用が出てきますので、副作用が出ないギリギリのラインでの治療が求められます。基本的に多数の種類の抗ガン剤を組み合わせる「多剤併用療法」を行います。

 他にも、「重粒子線治療」、「陽子線治療」、「小線源療法」等、ガンの種類ごとに様々な治療法があります。自分の愛犬の症状に対して、どんな治療の選択肢があるのかを確認し、最も相応しい治療法を獣医師と検討しましょう。

ガンの自然療法

自然療法とは、化学物質等に頼らずに、すべての動物が生まれながらに持っている自然治癒力を向上させて、免疫力や抵抗力を引き上げ、病気の原因を見つけ出し、生活習慣の改善と共に病気の予防・改善を図っていく療法の総称です。

 自然療法とはホメオパシーや漢方、鍼灸等といった、主に東洋医学の治療法の事を指し、複数の自然療法を組み合わせて行ったり、西洋医学と組み合わせて行われます。

 西洋医学の副作用や対処療法への限界と不信感から最近では直らない部分の解決を自然療法に求める事が大変多くなっています。

 ガン(腫瘍)に対して行われている自然療法は、予防、再発防止、進行の抑制、延命、改善を目的として行われています。

 現在では人間だけではなく、犬にも対応した自然療法が大変多く、全国の動物病院でも、自然療法のみ専門的に行うところや、また西洋医学と併用する形で行っている所が増えています。

このページでは犬のガンに対する代表的な自然療法は以下の通りです。

マッサージ


 


 犬の体にも人間と同じように、体中を網目のように走っている「経路」と経路状に存在する「経穴」(ツボ)があります。経路は代表的なものだけでも14本もあり、それぞれに気が巡っています。中国の医学ではこの巡りが悪くなると病気にかかったり、体の機能が低下したりすると考えられており、マッサージや鍼や灸を行って刺激する事により、病気の予防はもちろん、治療にも効果が得られます。(ただし、発熱時、空腹時、妊娠中は避けて、リラックスしている時に行いましょう)少しずつ慣らしながら行っていきましょう。

 
こちらでは、愛犬の健康の為に行えるマッサージの種類と、各症状に効果があるツボをご紹介致します。

 
代表的な犬のマッサージの種類(4種類)

<ストローク>
  指同士にそれぞれ間隔を作り、クシのようにして体の表面をマッサージします。最初はゆっくり優しくとかし、犬が慣れてきたら少しずつ力を加えて早くとかします。愛犬に向けて「これからマッサージを行う」という合図になるマッサージです。

<指圧>
  親指、または人差し指の腹部分を使って行います。大型犬、また筋肉質な犬種の場合は親指で、小型犬には人差し指で、足の裏等の細かい箇所は綿棒等で行うと良いでしょう。いきなり愛犬に指圧を行わずに、まず、自分で自分に目当てのツボの指圧を行い、位置の正確さ、力の強さなどの検討をつけるようにします。
  まず、目当てのツボの位置に指の腹部分をあて、ゆっくりと少しずつ力を加えていきます。愛犬がまんざらでもない顔をしたところで、それ以上力を加えるのを止め、3秒間押さえ続けて下さい。その後、押した時と同様に、ゆっくりと少しずつ力を抜いていきます。これを4、5回繰り返しましょう。愛犬に行う際、愛犬が気持ちよさそうな顔をすれば一番ですが、まんざらでもない顔をしていれば、まず問題ありません。身体構造上、丈夫な部分には通常通り行い、か弱い部分には通常よりも弱く行う、と言ったように力の加減をして愛犬をマッサージしてあげて下さい。

<揉み>
  親指と人差し指と中指の三本で、特定の部位を挟むイメージで揉んでいきます。(愛犬の大きさ、マッサージする部位によっては親指と人差し指の日本で大丈夫です)主に筋肉が多く付いている部分(首、背中等)をほぐしてあげたいときに使います。

<円マッサージ>
  人差し指か中指、またはその両方で、向かって反時計周りにマッサージします。マッサージを特定の範囲に集中して行いたい時に用います。


 
各症状に効果があるツボ

『心臓のトラブル』
<膻中>
  胸部の正中線上にあり、喉からみぞおちまで続く胸骨の、およそ下から四分の一あたりにあります。(人間の男性の場合は両乳頭間の中央)ここに円マッサージを優しく行いましょう。気の流れを整えてくれる働きがあります。

<心喩>
  心臓病に特に効果のあるツボで、背中を正面に見て、おおよそ縦位置は肩甲骨の真ん中。横位置は肩甲骨と背骨の間です。(つまり背骨を軸に左右対称に2箇所あります)ここを親指と人差し指で挟むように揉んでマッサージを行います。

『泌尿器のトラブル』
<腎喩>
  腎機能の働きを整え、残尿感やその他排尿のトラブルに効果があります。お尻の上に左右2箇所、骨盤の一番高い位置があります。この位置と背骨との中間位置指を置き、そこからおおよそ背骨2個分上に移動した場所です。(ここも背骨を軸に左右対称、2箇所あります)左右から挟むように指圧を行います。

<三陰交>
  後ろ足の内側、膝とくるぶしを線で結び、おおよそその線の下からおおよそ五分の二辺りです。優しく指圧しましょう。泌尿器系全般に効果があり、他に婦人病やホルモンバランスを整える働きがあります。

『皮膚のトラブル』
<血海>
  膝の皿の内側上部にあります。ここを外側に向けて指圧します。皮膚病に効果がある他、ホルモンバランスを整える働きがあります。

 
マッサージをする前には、爪切りを済ませ、自分で一度試して位置を把握してから行うのがオススメです。

Tタッチ


 


 
Tタッチとは動物に優しく触れ、非習慣的なタッチを行っていく事によりその部分の細胞機能を目覚めさせ、普段使われていない脳への神経回路を活性化させて、リラックスを促したり、心身のバランスを整える事ができます。また、愛犬とのコミュニケーションとなる他、身体の異変にも早期に気付く事ができます。

  タッチの強さの度合いは1~6までです。1度はまぶたをそっと触る程度、3度はまぶたをごく僅かに押す程度、6度は3度の強さの倍の強さです。通常のTタッチは2~4の強さでタッチしていきます。

 
Tタッチを行う前には、まず深呼吸をして飼い主がリラックスしましょう。そして優しい声で話しかけながら、側面から近づいて始めます。(この時、タッチを行っていない手も、愛犬の体に触れているようにします)嫌がる様子を見せたら、力を弱めたり、タッチ箇所を他の場所へ移しましょう。

 Tタッチは全部で12種類あります。ここではそれぞれの方法とその効果をご紹介して行きます。

ノアのマーチ
 
Tタッチの最初と最後に行うものです。まず、手の平をリラックスさせ、柔軟にします。手の平全体で犬の体のラインに沿うように、数回、ゆっくりと体全体を撫でます。
  ノアのマーチはTタッチの始めと終わりの合図になる他、始めに行うTタッチは特定部位の細胞を目覚めさせる効果を、最後に行うTタッチは再統合をさせる効果があります。

アバロニのTタッチ
  手の平をリラックスさせ、平らにします。犬の体に置いて、左回りにぐるっと「1周と4分の1」、円を描くようにタッチします。(イメージとしては、手の平を時計の短針に置き換えて、文字盤の6時の位置から一周して、更に4時くらいまで円を描く)
  怪我や病気を患っている犬や、神経質で臆病な犬に安心感をもたらし、恐怖を取り除いてリラックスさせる事ができます。特に肩の緊張と痛みを軽減させる事に最適です。

クラウデッドレパードのTタッチ
  手の平を少しだけ丸めて、指を軽く閉じ、指先(先端から腹部分にかけて)を使って行います。まず手を頭の中心に置いて、左回りにぐるっと「1周と4分の1」円を描くようにタッチします。1回円を描いたら、そのまま体をすべる様に背骨に沿って移動させて次の円を描き、これを背中まで描き終わったら、直線状に行います。他に、臆病な犬には四肢それぞれに付け根からつま先までこのTタッチを行うと良いでしょう。
  臆病、緊張しやすい等、神経質な犬に効果があります。他にもしつけを行う際や競技会、ショー等に出る際に自信を持たせる為に行うのもお勧めです。

ラクーンのTタッチ
  指先を90度の角度まで曲げて、人差し指から小指までの指の先端部分のみ使って行います。(親指は特に曲げずに体に添えるようにしますが、触れさせる事が難しい僅かなスペースに行う場合は触れていなくても構いません)行う箇所は背中と四肢の全体。可能な限り弱い力で、それぞれ左回りにぐるっと小さな円を「1周と4分の1」描くようにタッチし、1回円を描き終えたら、そのまま体をすべる様に移動させて次の円を描いていきます。
  股関節形成不全の痛みの緩和や、尾や足を失ってしまった犬の精神面に効果があります。1つの円を1秒かけて描くようにしましょう。

タイガーのTタッチ
  虎の爪のように、指を同間隔に広げて曲げます。指先で左回りにぐるっと「1周と4分の1」円を描くように優しくタッチします。(親指は描けなくて構いません)これを首と体に行います。湿疹が出来ていたり、かゆみを感じている箇所があれば、力を弱めてゆっくり描きましょう。炎症や傷がある箇所は清潔な布をかけ、その上から行うと良いでしょう。
  かゆみを和らげたい場合や、愛犬を落ち着かせる際に役立つタッチです。

ラマのTタッチ
  指の背(第2関節から付け根の部分)や手の甲を使って行います。脇腹を弱い力で、左回りにぐるっと小さな円を「1周と4分の1」描くようにタッチしていきます。触られる事を嫌う怖がりで神経質な犬に効果があります。

パイソンTタッチ
  手の平を平らにして、体に置き、優しくゆっくりと上に向かって少しだけ持ち上げます。そのまま数秒間動きを止めて、その後、持ち上げたときよりも2倍のスピードで元の位置に戻します。行う場所は体や四肢の全体です。体の場合は距離は均等にして行い、四肢の場合は足を握るようにして行います。
  臆病な犬、不安な犬に自信を持たせる事ができるタッチです。

ジグザグのTタッチ
  指を開き、指を軽く曲げて、肩から助骨を通って腿までを左右にジグザグ動かしながらタッチして行きます。落ち着かせたい場合は始めは速く動かし、徐々にゆっくりとした動きに変えて行い、逆に元気にさせたい場合は常に早いタッチで行いましょう。
  上述したように、なかなか落ち着かない犬や、控えめな犬に行うと良いでしょう。

タランチュラのTタッチ
  使用するのは親指、人差し指、中指の3本ですので薬指と小指は楽にたたんで下さい。まず両手の親指と人差し指で三角形を作ります。その後、両手の人差し指を1.5cm程離して隙間を作ります。中指は人差し指の外側に楽に置く程度で構いません。この両手の形がタランチュラのTタッチと呼ばれる所以です。まず、尾の部分にこの形にした両手を置き、タランチュラが一歩、前足を踏み出すように両手の人差し指のみ前に2.5cm程前に出します。次は両手の中指を前に出します。この時両手の親指も皮膚を持ち上げるようにして付いて来るようにします。この1連の動作が終わったとき、両手の形は最初の形になるようにしましょう。これを何度も繰り返し、背中を通って、頭、鼻まで進ませます。(最初から最後までスムーズに流れるように動かさなければいけないので、まずは何もないところで練習すると良いでしょう)もし怖がる場合は、頭から尾へ向かって行いましょう。
  このTタッチは循環を高める効果、体に触れられる事に慣れる効果があります。

耳のTタッチ
  耳のTタッチは大きく分けて2種類存在し、1つは親指で耳全体の表面に小さな円を描くように優しく行うものです。もう1つは愛犬の状態に合わせて行い方が変わるもので、最もオーソドックスな形は片手で愛犬の頭を押さえ、もう片方の指で耳を軽く挟んで撫でていくものです。挟み方は、まず親指が上に来るようにコブシを作り、親指を上げて“Good”のジェスチャーにした後、親指と人差し指の間に愛犬の耳を入れて、親指をそのまま倒し、「親指の全体」と「人差し指の側面」で挟むようにします。親指で耳の付け根から先端に向かって、直線的に撫でていきますが、全体に満遍なく行うようにする為、親指の位置をずらし、平行方向に何回か繰り返し必要があります。愛犬が垂れ耳の犬種であれば耳を地面と並行になるように優しく持ち上げてください。リラックスさせたい場合は撫でる速さを遅くして、より優しく撫でてあげましょう。
  活発、おてんばな犬をリラックスさせる効果がある他、循環機能を安定させる効果もあります。

口のTタッチ
  タッチを行わない方の手で愛犬の顔を安定させたら、まずは口元に触る事に慣れさせる為、最初はマズル部分にノアのマーチのTタッチを行います。口元に触られる事に慣れてきたら、そのまま指を唇と歯茎の間に滑らせ、歯茎に沿うようにクラウデッドレパードのTタッチを行います。
  頻繁に吠えてしまう犬や、神経質な犬に効果が期待できます。ただし、このTタッチは行っている最中に、噛み付かない事が確実な犬にのみ行いましょう。

しっぽのTタッチ
  片手で体を安定させ、もう一方の手で尻尾を優しく持ちます。そしてそのまま丁寧かつ慎重に尻尾をひっぱります。愛犬が落ち着いてきたら尻尾の付け根に近い所を持ち上げ、両方向に円を描くように動かします。この時は体を抑えていた手は、おしりに当てて安定させてあげましょう。
  臆病、またはそれによって周囲に攻撃してしまう犬に効果があり、また、立ち上がれない手術後の犬や、股関節形成不全の犬などの改善を促します。

 
毎日のTタッチ実行表を作り、それぞれのTタッチを行った結果を記して、やり方を工夫、改善し、愛犬に一番適したやり形でTタッチが行えるようにすると良いでしょう。

アロマテラピー

 アロマテラピー自体には病気を治療させる事はできませんが、病気の予防等の健康維持目的や、他の治療法によるストレスや不安の軽減を目的として、単体、または併用して使用されています。犬は臭いと事象を関連付けて覚える為、犬が嬉しい時、楽しい時、リラックスしている時にアロマテラピーを行い続けていく事によって、その後、嬉しい時、楽しい時、リラックスしていない時でもその臭いを嗅ぐと、嬉しい、楽しい、落ち着く、という気持ちになり、様々な効果が見られるのです。

 
このカテゴリーでは、目的別に効果的なエッセンシャルオイルをご紹介します。

安らぎをもたらす、落ち着かせる
ラベンダー
カモミール
サンダルウッド
プチグレン
元気にしてあげる、心身の疲労回復
ローズマリー
ペパーミント
レモングラス
ゼラニウム
気持ちを前向きに、気弱な犬に
オレンジ

グレープフルーツ

ローズ

ベルガモット

臭いが気になる犬に、殺菌効果
ティートリー
ペパーミント
ラベンダー
ローズマリー

 

アロマテラピーを行う際は、ペットはもちろん、飼い主もパッチテストを行ってから使用しましょう。飼い主のパッチテストのやり方は、エッセンシャルオイルを植物油で1%以下に薄めて、手首等に少量塗布し、様子を見ます。(可能であれば24時間)犬へのパッチテストは、同じ要領で行いますが、薄める度合いは0.1~0.25%です。皮膚の柔らかいところに少量塗ります。飼い主も犬も、もし炎症やかゆみ等の異常が見られたら直ちに大量の水で洗い流します。

 
また、以下の行動が見られた場合は直ちに換気をし、使用を止めてください。
  <クンクンと辛そうな声で鳴く>
  <よだれが多くなる>
  <体を壁や床に擦り付ける>
  <くしゃみをする>
  <うろうろと歩き回る>

 
上記のエッセンシャルオイルはもちろん、その他にもショウブやクスノキ、ラベンダーストエカス等、人間には問題なくても犬に使用すると様々な問題を起こす恐れのあるエッセンシャルオイルもあります。アロマテラピーを始める際には、獣医師や専門家に相談すると良いでしょう。