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2006年09月17日

癌(腫瘍)の種類

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2006年09月18日

骨肉腫


 歩行に以上が見られた場合には、
直ちに獣医師による診察を受けましょう。

<症状と原因>
 骨腫(骨にできる腫瘍)のひとつで、完治の難しい悪性腫瘍(ガン)のことです。7、8歳ぐらいの大型犬が特になりやすく、発症した場合、肺に転移して悪性腫瘍が増え、急速に悪化していきます。症状としては、跛行(足を引きずる)がみられ、患部を触ると激しく痛がります。

 原因としては、はっきりと分かっていないが、過去に骨折したことがある犬や、体重が重い大型犬がよく発症するため、骨に対する負担が原因ではないかといわれている。骨を支える筋肉を適度な運動で発達させることや肥満にならない為の栄養管理が大切。

 発症しやすい犬の種類は、大型犬が非常に多くて、中・小型犬の8倍ほどの発症率になってしまいます。大型犬は中・小型犬に比べて体重が重くて足の部分の負担が大きい。そそれにより捻挫や関節や靭帯を痛めたりすることも少なくない。

 若い年齢の犬でも、発生も認められて特に原発性の肋骨骨肉腫になりますと成犬に発生しやすいです。約75%は四肢に発生し、残りがその他の骨格(下顎、上顎、脊椎、頭蓋骨、肋骨、鼻腔、骨盤等)に認められます。骨肉腫の病因はまだ不明とされています。初期段階で放置すれば、すぐに肺に転移し、1年もたたないうちに生命の危険があります。


<治療の方法>
 もっともよく行われる治療法は、再発と転移を防ぐ為に腫瘍ができた骨の上位にある関節部からの外科的手術による切断です。治療法としては、再発と転移を防ぐ為に患部の切断や骨を移植する外科手術や抗がん剤の投与などが行われる。

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2006年09月19日

リンパ腫


 様々な種類があり、日頃の愛犬の身体チ
ェックによる早期発見が最大の鍵になります。

<症状と原因>
 リンパ腫とは人間の場合で、悪性リンパ腫やリンパ肉腫と。犬、猫ともに最もよく見られる造血系腫瘍です。化学療法は大部分の動物でこの進行を抑えて犬の生活を向上させるのに有効です。状況は、生体内のリンパ組織がガンになってしまう状態と言います。

 骨髄中でリンパ球がガン化してしまうと、腫瘍性リンパ球が増殖するため、他の血液細胞の増殖を抑制し「リンパ球性白血病」の状態になります。リンパ腫は骨髄ではなく、リンパ組織がガン化するので、リンパ組織のある所なら何処でも発生します。

 犬では体中のリンパ節が腫れる「多中心型リンパ腫」が一番多くみられます。そのほか胸の中のリンパ節が腫れて、胸の中に水が溜まる「縦隔型(胸腺型)リンパ腫」や腸管のリンパ組織がガン化する「消化器型リンパ腫」などもあります。

 「リンパ腫」と「リンパ球性白血病」は似ているようで異なる病気です。簡単に言えばリンパ腫のほうが治療反応もよく、白血病より予後(病気の経過)が良い傾向にあります。しかし、リンパ腫にも病気の進行程度(臨床病期)があり、臨床病期が進行したものほど合併症等が多く、治療が困難になります。

 また、タイプによっても予後が異なります。「消化器型リンパ腫」は「多中心型リンパ腫」に比べ予後が悪い場合が多いです。


<治療の方法>
 患部のリンパ節を手術で切除します。体の小さな犬では、化学療法によって寛解が延長され、ときにはそのまま娃持されることもありますが、大型犬にはほとんど効果はありません。

 がん細胞のなかでも、とくにリンパ腫およびリンパ肉腫には、炭水化物で異常増殖する細胞があるというデータがあります。よって、炭水化物を豊富に含む食事を避け、かわりに高脂肪の食事を勧める場合もあります。

この種の食事は味もよく、高エネルギーです。高脂肪の食事を長期固犬に与えることによって、脂肪を自身のエネルギーに利用できなくなったがん細胞は、死滅する可能性があります。


<早期発見方法>
 たまにあごの下、わきの下、またのつけ根、ひざの後ろのリンパ節を触ってください。熱もなく、感染症でもないのに2箇所以上のリンパ節が腫れてきたらガンの可能性があるのですぐに獣医師の診断を受けてください。

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2006年09月20日

扁平上皮癌


 肺に転移してしまうと、危険性が急激に
増します。早期発見を心掛けましょう。

<症状と原因>
 扁平上皮癌とは、粘膜や皮膚を作り出す扁平上皮細胞が悪性腫瘍化したもので、主に犬の鼻や唇、耳や爪の付け根等の色素沈着のある部位に発症します。扇平なもの、皮膚のただれに見えるもの、潰瘍に見えるもの、見た目は、しこりがあるものや、傷に見えるもの等様々です。扁平上皮癌は進行と共に、周囲に広がっていき、最悪、リンパ節や肺に転移する恐れもあります。

 太陽光線から受ける障害や、慢性の炎症が主な原因の要素となります。四肢や口腔内、肛門等にも発症することがある為、歩き方がおかしくなったり、食欲がなくなったりする事があります。

 発症しやすい年齢は8~10歳です。ブルテリア、ビーグル、ダルメシアン等の犬種では腹部を始めとする色素沈着のない部位にも発症するそうです。


<治療の方法>
 扁平上皮癌は広がりやすい為、外科的治療により、癌の周りの正常な部分も含めて切除します。その後、放射線による化学療法を行う事が多いようです。


<早期発見方法>
 体の表面に発症するガンですので、早期発見が可能です。顔や腹部や四肢、肛門などの皮膚をチェックして、わずかでも異常なところがあれば、直ちに獣医師の診察を受けましょう。

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2006年09月21日

乳腺腫瘍


 避妊手術により予防出来る可能性が
上がります。よく考えて決めましょう。

<症状と原因>
 乳腺腫瘍とは、雌の乳房またはその付近の皮下に様々な大きさの「しこり」が発生する病気で、犬での発生は珍しくありません。 発症メカニズムには不明な点も多いのですが、若齢で避妊手術を受けて卵巣を摘出すると発生率が低いのに対し、発情を繰り返した未避妊の高齢犬ほど発生率が高くなることから、卵巣ホルモンとの関係が密接な疾病と言えます。

 腫瘍の腫大化や複数の乳房への転移によって気づくのが通例で、初期には疼痛の様相はほとんど認められません。ただし、腫瘍が自潰して化膿すると悪臭を放ち、また他臓器(特に肺が多い)への転移は死を招くことにもなります。

 良性/悪性の割合はほぼ半々で、形態的には腫瘍の増大速度、周辺リンパ節への転移の有無、筋に固着か可動性か、硬さ、限局性か否かなどの相違があり、最終的には病理組織検査によって判別 がなされます。

 治療は良性/悪性を問わず外科的療法が主で、他に放射線療法やホルモン療法なども試みられていますが、常に再発や転移の危険が伴うことを忘れてはなりません。

 予防には早期の避妊手術が最も有効です。もし、子をとる予定がないのなら、他の婦人科系疾病の予防も兼ねて、若いうちに避妊処置しておくのもよいでしょう。


<治療の方法>
 腫瘍が発生してしまった場合には手術による切除がすすめられます。もちろん、麻酔前検査として血液を検査し、さらに転移の有無をみるためX線検査も行われます。そして切除した腫瘍は必ず病理検査で悪性であるか良性であるかを診断し、その後の処置を決めます。


<早期発見方法>
 早期発見は簡単です。5歳以上の犬を飼っている場合には、つきに1回でよいですから、お腹をなでるついでに乳腺をやさしくつまむようにして、しこりの有無を確認して
ください。

 なお、1歳前後で避妊手術(卵巣の切除)を受ける事により、乳腺腫瘍になる確率は大幅に減ります。とくに子どもを産ませるつもりがない時は、乳ガンのことを考えなければ、早期の避妊手術が最大の予防法ということになります。ただし、2歳半以後に避妊手術を受けても、乳腺腫瘍の予防効果はないといわれています。

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2006年09月22日

皮膚組織球種


 自然に消失してしまうケースもありますが、
外科手術で取り除くのが最善策でしょう。

<症状と原因>
 犬の皮膚組織球腫は、主に1~2才の若い犬に見られる変わった腫瘍。皮膚組織球腫は、犬の特有で皮膚の腫瘍になります。他の動物たちでは認められません。一般的に腫瘍は老齢の動物の病気と考えます。ただ長生きした老齢の犬よりも、若い犬に多く発症します

 症例の50%は年齢1~2才未満のワンちゃんに発生しています。また純血種犬の方が雑種犬よりも発生率が高いです。耳翼が最も好発する部位だが、四肢、首、頭などにも出現する。通常、単発性です。大多数は、1~2cmで、単発性です。この腫瘍の場合、自然に消失してしまうことがある。


<治療の方法>
 組織球腫のなかには外用コルチコステロイド剤で縮小し、消滅するものもあります。しかし、組織球腫よりも厄介な肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、ほとんどの場合には外科的切除を必要とします。

 成長が速くて悪性疾患と考えるかもしれませんが良性の腫瘍です。この腫瘍の周りにリンパ球が、集まり自然に消えます。しかしあまりにも1~2cmより大きく、部位によっては切除します。症例のなかで切除した部位から再び起きたりや別の部位に新たに腫瘍が発生する事もおきます。多発性も、まれに報告されていますが治療しなくても約8~12週間で消失します。

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2006年09月23日

黒色腫(メラノーマ)


 口腔内のチェックは歯磨きの時に、皮膚の
チェックはブラッシングの際に行いましょう。

<症状と原因>
  黒色腫(メラノーマ)は良性(メラノサイト-マ)・悪性(マリグナントメラノーマ)で分かれています。「黒色腫」はその名の通りで、腫瘍の色は茶色から緑黒色を呈しているが、鮮明で色素のないものもあります。色素の濃さは必ずしも悪性の強さを表してはいません。黒色腫(メラノーマ)は口腔内・眼球・皮膚・指等にみられます。口腔や指に生じるものは悪性がほとんどで、皮膚や眼球には黒色細胞腫の発生が多い。

 皮膚の黒色腫は、犬の皮膚腫瘍の中では比較的少なく、黒い犬、老犬に多い。頭部、四肢、胸部、腹部、背部に境界明瞭なドーム型黒色の結節ができるものは多くは、良性の黒色腫である。

 皮膚の悪性黒色腫の発症しやすい平均発生年齢は9~11歳で,3歳齡でも起きたケースもあります。性別では、メスよりオスが多いです。皮膚の色素沈着度が悪性黒色腫はリンパ行性および血行性に早期に転移し、黒色腫と診断された時点ですでにリンパ節や肺に微小転移に存在します。

 切除でふつうは治癒する。しかし口腔内や爪床(爪のつけね)に発生するものは、非常に悪性で、発見したときにはリンパ節転移がすでに起こっていて手遅れのことも。


<治療の方法>
  一般的な治療法としては、扁平上皮がんの場合と同じように、周囲組織を含めて切除します。がん細胞を確実に破滅させるために、悪性黒色腫の切除後に、術部とがんが広がっている部位に放射線療法を行うこともあります。

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2006年09月24日

血管腫


 急速に全身へ広がる為、広範囲の切除
が必要となります。

<症状と原因>
 血管腫とは、細い血管が無数に絡み合ってできた腫瘍状の塊で、ちょうどスポンジのような構造で血液を多く含む。血管腫になる原因は不明だが、先天的な要素が強いとされる。発症部位により異なりますが、咳・呼吸困難や食欲不振等様々な症状があらわれます。

 また血管の内皮細胞より発生する悪性腫瘍で悪性血管内皮腫とも言われます。肉腫として発生しないで、血管腫の悪性化としても発生しています。犬の血管肉腫の好発部位は脾臓・心臓等や皮下組織と言われてます。

 血管が存在する全身の組織で骨や中枢神経・口腔・膀胱・鼻腔・等にもいろんな場所で発症します。犬が血管肉腫する発生平均年齢は9~10歳で犬の種類はシェパード起きやすいです。犬の性別差ではオスの方が比率的に多いです。短い毛の犬で皮膚組織がない種類で腹側腹部や陰嚢の皮膚に高頻度に発生しやすい。ダルメシアンやビーグルなどは本肉腫の皮膚発生リスクが高いとも考えられます。


<治療の方法>
 犬の血管肉腫の転移は急速で血行を介して肺・肝臓・心臓・大網膜・筋肉・脳などへ起こります。外科的手術によって腫瘍の切除をおこないます。広範囲な切除の場合には化学療法がすすめられることもあります。

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2006年09月25日

肥満細胞腫


 切除により、外見が変わってしまう恐れが あります。獣医とよく話し合いましょう。

<症状と原因>
 肥満細胞は、皮膚の血管や筋肉の周辺辺り・内臓の周辺を始めで・体のあらゆる組織にあります細胞です。虫刺に刺された・花粉等・外部から動物の体に侵入する「異物」を感知した時に、ヒスタミンなどを放出します。患部に炎症を起こして免疫機能を強めて、異物を退治し、鼻水により外に押し出して、動物の体を守る重要な働きをしています。

 肥満細胞が腫瘍になったのが肥満細胞腫で、高齢期の犬に発症しやすい病気です。脾臓や腸管などに大きな腫瘍ができれば、ヒスタミンがたくさん放出されてしまい胃潰瘍になったり出血によって貧血状態に陥る時があります。

 発症しやすい犬の種類はボクサーやブルドッグがかかりやすく、四肢・会陰部・頭部・首などに発生します。また、80%以上に胃や十二指腸の潰瘍が発見されるのが特徴です。診断は比較的簡単で、多くは針による吸引バイオプシーにて判定できます。大きく腫瘍の部分を手術で切除する治療が一般的です。


<治療の方法>
 肥満細胞腫は外科的に切除して、病理検査を行います。がん性の肥満細胞腫には、これ以外に化学療法や免疫療法を行います。肥満細胞腫と考えられる症状が発症した状態なら血液検査・組織検査・およびレントゲン検査などによって細かく詳しく診断する。腫瘍自体が小さく分化型してあり皮膚の特定の部分のみでしたら外科手術により腫瘍を切除します。

 ただし四肢や頭部に腫瘍を発見したなら、切除するのが厳しくできないのです。腫瘍の境界が不透明なら外科手術のみでなく、化学療法や切除した腫瘍周辺の組織への放射線治療を併用するのが必要です。

 体のあらゆる箇所に同時多発的に発症や転移を起こしていたなら、外科手術や放射線治療も効果がでにくいので、抗がん剤およびステロイド剤などを投与する化学療法がメインとなってしまいます。

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2006年09月26日

基底細胞腫


 早期発見がしやすい腫瘍です。悪性の場
合もある為、よく愛犬の体を確認しましょう。

<症状と原因>
 皮膚の表面の基底部にある細胞にできるガンです。主に頭頚部に硬いしこりとして発症します。
ほとんどのケースが良性の腫瘍で、他の場所へ転移する事はあまり見られませんが、そのままにしておくと、その場所で深く広がっていきます。また、まれに悪性の基底細胞腫であるケースもあります。


<治療の方法>
 外科的療法により、腫瘍全体をその周辺の正常な組織と共に切除します。切除する事が難しい場合にはバイオプシーを行います。


<早期発見方法>
 体の表面に発症するガンですので、早期発見が可能です。体中の皮膚や乳腺などの皮膚をチェックして、わずかでも異常なところがあれば、直ちに獣医師の診察を受けましょう。

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2006年09月27日

精上皮腫


 去勢により予防の可能性が高くなります。
愛犬の事をよく考えて決めましょう。

<症状と原因>
  精上皮腫は精巣腫瘍の種類の1つで、精巣の中の精子を作る精母細胞に腫瘍ができることにより、陰嚢部や足の付け根、乳腺やお腹周りが腫れたり、胴体部に脱毛や皮膚炎が見られることもあります。他にも食欲不振、元気がなくなるといった症状があり、ときには痛みを伴うこともあります。

  精巣腫瘍の中にはリンパ節や周囲臓器に転移するケースもあります。

  ある程度大きくなってからでないと症状が現れません。10歳前後の犬に多く発生し、転移する確立は10%以下です。

  原因は判明しておりませんが、本来、陰嚢にあるはずの精巣が、腹部や足の付け根に留まってしまっている「停留精巣」の犬に多く見られるガンです。


<治療の方法>
  精巣を摘出する去勢手術を行う事が、精上皮腫は勿論、他の精巣腫瘍の治療法です。また、あらかじめ去勢手術をしていれば、予防する事が出来ます。

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2006年09月28日

皮膚乳頭腫


 切除するケースと切除しないケースがあり
ますが、どちらも早期発見心掛けましょう。

<症状と原因>
 皮膚の黒色腫は犬の皮膚腫瘍の中では比較的少なく、黒い犬や年齢を重ねた犬に多いです。頭部・四肢・胸部・腹部・背部に境界明瞭で、ドーム型、黒色の結節ができるものは多くは良性の黒色腫になります。切除しましたら、大体の場合は治癒します。ただ口腔内や爪床(爪のつけね)に発生するものは非常に悪性で、発見したときにはリンパ節転移がすでに起こっていれば危険です。

 犬のウイルス性乳頭腫は通常3カ月以内に消滅し免疫ができるため、処置は必要でない場合があります。退縮した大きな腫痛は悪臭をするケースがあります。病変が大きければ、凍結手術・電気メスによって治療する。

<治療の方法>
 乳頭腫は目障りなこともありますが、切除する必要がある乳頭腫は出血や感染が起こっている場合や、それ以外に問題がある場合のみです。乳頭腫は治療をしなくても、自然に退縮します。皮膚や粘膜を作る扁平上皮の良性増殖したもので、通常はカリフラワー状に盛り上がった病変となります。

 幼犬にみられる多発型は、パピローマウイルスによるもので、頭部、眼瞼、肢端、口腔に発生します。老犬にみられる単発型になりますと、生殖器に発生し・肢端・頭部・眼瞼・非ウイルス性である。切除すれば治癒してきます。

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2006年09月29日

血管外膜細胞腫


 腫瘍の取り残しを防ぐ為、外科的処置によ
る大規模な切除が必要な腫瘍です。

<症状と原因>
 米国の調査(1966~70)では、脂肪腫に次いで多くみられ、腫瘍性病変の約10%を占めている。「血管周皮腫」、「血管周囲細胞腫」ともいう。毛細血管や小静脈の外側を螺旋状に取り巻く血管周囲細胞から発生すると考えられている。

 外科的切除のほかに、補助的な療法として放射線療法やドキソルビシンによる化学療法も試みられている。


<治療の方法>
 一般的には手術により切除しますが、取り残しが多く、再発するとさらに悪性化する場合が多く、部分的に生検して病理診断を行い治療法を決定しますが、広範な切除または断脚が必要であると考えられます。

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2006年09月30日

腺腫


 老犬は様々なガンを発症しやすい為、中年
期を迎えたら定期的な検診が必要です。

<症状と原因>
 皮膚の中や目の周囲にできる腺腫は、油脂を分泌する皮脂腺から発症するため、皮脂腺腫と言われています。皮脂腺は、皮膚の毛根部分にあって、体表の油を出す所です。そこの出口がつまってしまって、中で化膿を起こしたり、しこりになってしまうというものです。肛門のまわり、まぶた、耳、指等に滑らかな腫瘍が見られます。

 いわゆる両性の腫瘍に分類されます。小さく、腫瘤が多発するケースがあります。物質的に練り歯磨き状が分泌されていることが多いです。皮膚の腫瘤いがいでしたら、症状は大丈夫です。ただし傷ついたりして二次的な炎症・感染を誘発してしまいます。老犬の犬に発症しやすい皮膚の腫瘍です。犬の皮膚の腫瘍のうちの約5~35%を占めております。


<治療の方法>
 腫瘍の転移はまれですが、局所再発は多いため、広範な外科的切除が有効な治療です。治療は手術によって切除します。再発は特にありませんが、多発することが多いので、別に新しい腫瘍ができることはあります。

 去勢手術をしていないオスでは、他の腺種である肛門周囲腺腫かが、肛門周囲の腺組織から発症します。皮脂腺腫は被毛を持たないで、分葉状に増殖しますが、2cm未満です。良性の腺腫のように見える腫瘍が、悪性の腺ガンであったケースもあります。この時には、肺等の臓器に広がる可能性もあります。

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2006年10月01日

甲状腺腫瘍


 咳や呼吸に異常がみられたり、喉にしこり

が見られたら直ちに検査を受けましょう。

<症状と原因>
 甲状腺とは頚部にある甲状腺ホルモンを作っている組織です。およそ中年期に発症し、腫瘍ほとんどが悪性の腫瘍です。頚部が腫大により、咳が見られたり、呼吸や嚥下機能に問題が起こったりします。さらに悪化すると周囲の血管まで広がり、手術不可能になってしまいます。また、周囲へ広がり、肺へ転移する事もあります。


<治療の方法>
 小さいものであれば手術で切除する事ができます。
腫瘍が大きくなってしまうと放射線治療や抗がん剤を使って対処します。日常から頚部をよくチェックする事が一番の予防法です。わずかでもしこりを感じたならすぐに獣医師の診察を受けましょう。

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2006年10月02日

胃癌


 症状はわかりやすいものの、発見時には

治療が難しくなっているケースが多いです。

<症状と原因>
 犬の胃癌は早期に発見されるケースはまず存在しません。ほとんどが発見された段階で進行してしまっています。嘔吐や吐血、急激な体重減少が特徴的な症状です。

 軟便により便が黒くねばねばします。造影検査、内視鏡検査、X線検査などにより、胃に腫瘍があるかどうか、あるならば、それが良性であるか悪性であるかを調べます。


<治療の方法>
 治療する事は大変難しく、外科的切除が行える状態であれば、腫瘍を切除し、切除が不可能であれば、バイパス手術を行い食べた物が腸に流れるようにします。

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2006年10月03日

消化管腫瘍


 その名の通り、消化器に関わる症状が

見られる腫瘍です。

<症状と原因>
 消化管には様々な種類の腫瘍が発症し、代表的なものだけでも、リンパ腫、リンパ肉腫、脱ガン等があげられます。これら消化管腫瘍の主な症状は、嘔吐、下痢、食欲喪失です。画像検査により診断を行います。

 リンパ腫が原因で発症することもありますが、詳しい原因は未だわかっていません。


<治療の方法>
 外科的処置により、消化管の腫瘍部位と、その周辺のリンパ節を切除します。化学療法も併用して行われる事もあります。

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2006年10月04日

肝臓腫瘍


 腫瘍の広がり次第で手術が可能か、不可

能かがわかれる腫瘍です。

<症状と原因>
 肝臓はいくつもの葉に分かれています。肝臓腫瘍はその内の1つだけに発生するケース、複数に発生するケース、すべてに発生するケースと3種類に分かれます。腹部がふくらみ、食欲がなくなるのが主な症状です。犬の肝臓ガンの原因の多くは他の臓器で出来た腫瘍が肝臓に転移して発症します。ちなみに、肝臓腫瘍が他の臓器へ転移する事はあまりありません。


<治療の方法>
 血液検査、X線検査、超音波検査等を行い診断し、転移している葉が1葉のみであれば、外科的療法による切除が可能です。しかし、肝臓に広く転移してしまっている場合や、腫瘍のある場所が複雑な場合は手術自体を行うか行わないかを、よく獣医師と話し合って決めます。

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2006年10月05日

膀胱腫瘍


 早期発見が可能な腫瘍です。メスの愛犬

の飼い主は注意してあげましょう。

<症状と原因>
 尿路系の腫瘍の中で最も多く見られる腫瘍で、オスよりもメスに多く見られ、また、若年よりも老齢に多発します。膀胱腫瘍の代表的な症状は血尿です。早期発見が出来るため、早期治療が可能です。

  正確な原因は未だ判明していませんが、食べ物(食生活)等の様々な要因によって発症すると考えられています。


<治療の方法>
 まず、血液検査で腎臓をチェックし、続いてX線検査や細胞検査、超音波検査等を行って
膀胱腫瘍の診断をします。切除が可能なケースであれば、外科的処置を行いますが、切除が不可能なケースもあります。抗がん剤や消炎剤が効果をあげる可能性もありますので、これらの処方についても獣医師と話し合って決めましょう。

2006年10月06日

卵巣腫瘍


 外科的切除により治療が可能です。
脱毛の症状に注意し早期発見しましょう。


<症状と原因>
 卵巣腫瘍には数多く腫瘍の種類が存在します。大きく分類すると、皮質性腫瘍、類組織性腫瘍、卵生腫瘍の3種類になります。中でも皮質性腫瘍の1つ、顆粒膜細胞腫が卵巣腫瘍のおよそ半分を占めています。

  症状は性周期が不規則になったり、脱毛が見られたりします。症状が悪化すると、腹部が膨張し、嘔吐や腹水も見られます。他の部位に転移する恐れもある為、早期発見を心がけましょう。発症原因は不明です。


<治療の方法>
 触診で腹部の大きなしこりを確認する事ができます。外科的療法により、卵巣、子宮の摘出を行います。術後の転移はあまり見られず、転移がなければ治癒します。

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2006年10月07日

直腸癌


 愛犬の排便の確認はガンの症状以外の事
に関しても重要です。毎日行いましょう。


<症状と原因>
 直腸の中にポリープ等が出来る事によって、便の通過が悪くなり、増殖性が強い腺ガンを発症するのが代表的なケースです。この腺腫様ポリープによるガンは、リンパ節や肝臓や肺に転移する恐れがあります。

 症状は下血、血便、困難な排便、便の扁平化等である為、比較的早期発見がしやすい腫瘍です。症状が悪化していくと下痢や結腸症を起こし、徐々に痩せていきます。

 発症の原因は食事にあります。低線維食をとることにより、胆汁や脂肪が蓄積し、結腸炎等を起こし、直腸の腫瘍に繋がるとされています。


<治療の方法>
 直腸検査やレントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査等を行い診断し、早期であれば外科的切除を行います。早期に切除出来れば完治の可能性が高い病気です。
 他に、化学療法や放射線療法を行うケースもあります。

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2006年10月08日

膵臓腫瘍


 外科的処置により、別の病気を発症しかね
ません。獣医と方針をよく検討しましょう。


<症状と原因>
 膵臓に出来る腫瘍の多くは、インシュリンを分泌するインシュノリーマという腫瘍です。腹部にしこりが確認できるものの、むしろ急激に元気がなくなったり、ふらついたり、歩行異常等の低血糖による症状で発症に気付くケースがほとんどです。他にも嘔吐、食欲不振、腹部のしこり、黄疸、痙攣といった症状が見られます。発症の原因はまだ解明されていません。


<治療の方法>
 ルーチン検査、X線検査、超音波検査等で診断し、低血糖の原因を探します。外科的手術が可能であれば膵臓内の腫瘍を切除します。しかし手術により糖尿病を併発する恐れがある為事前に獣医師とよく話し合いましょう。他の対処として支持療法、抗がん剤投与といった治療法があります。

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2006年10月09日

脾臓腫瘍


 様々なケースがある脾臓腫瘍。転移す
る恐れがある為、検査は念入りに行います。


<症状と原因>
 脾臓に発症する腫瘍は、良性、悪性のもの、原発性のもの、転移性のものがあり、腫瘍の内の3分の2は血管肉腫であるとされています。お腹が膨れる、腹部にしこりができる。食欲は変わらないなどの症状があり、最悪の場合、脾臓が肥大して破裂し、出血を起こして死亡する恐れもあります。原因は未だ不明です。


<治療の方法>
 転移しやすい症状の為、ルーチン検査、X腺検査、超音波検査、バイオプシー等の検査で転移があるかないかをしらべ、外科的処置が可能であれば腫瘍を切除します。外科的処置以外には抗がん剤療法が行われます。

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2006年10月10日

鼻腔腫瘍


 多くの治療法を用いて治療を行う腫瘍。 それでも変形した顔が
元に戻る事は大変難しいです。


<症状と原因>
 鼻の長い長頭腫がかかりやすい鼻腔腫瘍は鼻腔や、副鼻腔に腫瘍が発症します。種類は腺ガン、扁平上皮ガン繊維肉腫などがあり、症状は膿性の鼻汁、鼻血、いびき、くしゃみによる呼吸困難。他には眼球突出等の顔面変形が見られます。

  鼻の内側に出来る主要な為、早期発見が難しく、顔が変形してから来院するケースがほとんどです。タバコの副流煙が原因とも言われていますが、正確な原因は不明です。


<治療の方法>
 主にCT検査により腫瘍の診断をします。外科的切除が難しい部位に腫瘍が発生するので外科手術では腫瘍の一部分を掻き出すのが精一杯です。その為、放射線治療が鼻腔腫瘍の治療法のメインとなります。抗がん剤治療と併用するケースもあります。

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