精上皮腫



 去勢により予防の可能性が高くなります。
愛犬の事をよく考えて決めましょう。

<症状と原因>
  精上皮腫は精巣腫瘍の種類の1つで、精巣の中の精子を作る精母細胞に腫瘍ができることにより、陰嚢部や足の付け根、乳腺やお腹周りが腫れたり、胴体部に脱毛や皮膚炎が見られることもあります。他にも食欲不振、元気がなくなるといった症状があり、ときには痛みを伴うこともあります。

  精巣腫瘍の中にはリンパ節や周囲臓器に転移するケースもあります。

  ある程度大きくなってからでないと症状が現れません。10歳前後の犬に多く発生し、転移する確立は10%以下です。

  原因は判明しておりませんが、本来、陰嚢にあるはずの精巣が、腹部や足の付け根に留まってしまっている「停留精巣」の犬に多く見られるガンです。


<治療の方法>
  精巣を摘出する去勢手術を行う事が、精上皮腫は勿論、他の精巣腫瘍の治療法です。また、あらかじめ去勢手術をしていれば、予防する事が出来ます。

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