癌(腫瘍)の種類



関連情報1 「ガンの手術
 早期発見・早期治療が可能ならば、 外科治療のみで完治するガンもあります。   ガンに対する最も一般的な対策は、手術によって、ガン巣(ガン細胞の塊)を体から取り除く外科療法です。主に「拡大根治手術」、「縮小手術」、「内視鏡手術」、「腹腔鏡手術」、「体腔…
関連情報2 「骨肉腫
 歩行に以上が見られた場合には、 直ちに獣医師による診察を受けましょう。 <症状と原因>  骨腫(骨にできる腫瘍)のひとつで、完治の難しい悪性腫瘍(ガン)のことです。7、8歳ぐらいの大型犬が特になりやすく、発症した場合、肺に転移して悪性腫瘍が増え、急速…

ガンの手術


早期発見・早期治療が可能ならば、
外科治療のみで完治するガンもあります。

ガンに対する最も一般的な対策は、手術によって、ガン巣(ガン細胞の塊)を体から取り除く外科療法です。主に「拡大根治手術」、「縮小手術」、「内視鏡手術」、「腹腔鏡手術」、「体腔鏡手術」、「機能温存週術」等があります。

 ガンが手術によって治る見込みの高い場合、外科療法は最良の治療法とされています。治療法血管やリンパにできるガンの場合には対応しきれないケースもありますが、特に小さい腫瘍が時間の経過と共に大きくなってしまうケースや、転移する可能性が少ない腫瘍の場合、小さい状態の腫瘍であれば、高い成功率が期待できます。その為、腫瘍が拡大していく物である事が判明したならば、1日でも早く手術する事が重要となります。

 得に『犬の三大ガン』と呼ばれる『乳がん・リンパ腫・肥満細胞腫』の内の2つ、『乳ガン』と『肥満細胞腫』においては基本的に外科手術が行われます。乳ガンの場合、腫瘍が3cm未満の小さな状態であれば、再発や転移する恐れはほとんどなく、高い確率で治ると見られています。また肥満細胞腫の場合も1ヶ月過ぎると手術をしても手遅れとなってしまう為、やはり、早期発見し、腫瘍が小さい状態の時に外科手術を行う事が、最善の対応策なのです。

 しかし、周囲組織にまでガンが広がっている場合、すべてを切除しきれない恐れがあります。その為、外科手術においては、広く、深く、周辺の健康な細胞までも一緒に切除しなければならないのです。切除する部位やその範囲によっては、体の機能に影響を与えたり、外見が大きく変わってしまう事もありますので、十分に説明を受け、よく考えて判断しましょう。

 また、ガンの手術にあたっては全身麻酔を行う為、麻酔のリスクについても担当の獣医と話し合う必要があります。ガンが全部除去できない部位にあったり、転移してる可能性がある場合には、抗ガン剤治療や放射線療法を行って、残っているガン細胞を破壊します

 ちなみに、近年では麻酔技術が進歩した為、老犬でも手術が可能な場合があります。老犬だからと諦めずに、ガンの手術経験が豊富な獣医がいる病院を探し、診てもらいましょう。

抗ガン剤のメリット&デメリット


人間と同じ抗ガン剤を使用し、人間よりも
副作用が少ない事はあまり知られていません。

抗ガン剤と聞くと、おそらく多くの方が強い副作用を想像されると思います。確かに抗ガン剤の副作用は恐ろしいものですが、実は使用されている抗ガン剤は同じでも、犬は人間よりも副作用の負担が少なく、半分以下と言われていて、感染症や慢性の疾患がない犬の多くは投与している間でも比較的問題なく生活できるとされています。

ここでは抗ガン剤の使用によるメリットとデメリットについて説明します。

まずメリットですが、補助療法である抗ガン剤は、異常増殖したガン細胞を破壊・縮小させる事が出来ます。その為、症状の改善や延命効果が期待でき、白血病等のいくつかのガンは抗ガン剤を投与する事により大きな効果が得られていますし、完治させられるケースもあります。
抗ガン剤を単独で使えば毒性も弱く、数種類組み合わせれば高い効果が得られます。

続いてデメリットです。抗ガン剤はガン細胞だけではなく、正常な細胞を壊してしまう恐れがあります。特に悪影響を受けやすい部位は造血細胞と消化器官の細胞です。これによって、嘔吐や下痢、食欲不振、脱毛等の副作用が起こり、白血球が減少し、免疫力の低下によって、感染症にかかりやすくなる恐れや、出血しやすくなります。その為、副作用を緩和する方法として、制吐剤、下痢止め、免疫賦活剤、粘膜保護剤等も投与しなければなりません。
抗ガン剤を単独で使えば効果は少なく、数種類組み合わせれば副作用の恐れが強まります。

また、抗ガン剤の投与を受けている間は、尿や便に対してビニール袋等を付け、直接触れないように処理しましょう。

適正な薬剤を、副作用が出ない量で与えればメリットを十分に得られ、デメリットの恐れを極端に減らす事ができます。獣医師から十分な説明を受け、話し合い、愛犬に処方する抗ガン剤の種類、用量を決めて下さい。

抗ガン剤の種類


副作用が起こらない量を与え、効果のみを得る
事が大切です。

現在、ガンに処方される薬は100種類以上存在し、犬のガンに関しても人間と同じ抗がん剤を利用しています。

 
抗ガン剤の種類は大きく、以下の5種類に分けられています。

『アルキル化剤』
  シクロフォスファミド、クロラムブチル、ダカルバジン等があり、DNAの複製を阻害する抗ガン剤です。シクロフォスファミドは犬のガンに対して一般的に処方されるもので、リンパ腫や白血病に得に有効な薬剤です。
副作用として出血性膀胱炎を起こす恐れがあります。

『代謝拮抗剤』
  シタラビン、メトトレキサート等があります。拡散の合成を阻害する抗ガン剤で、リンパ腫の治療に多く利用されています。静脈内注射か経口薬として与えられます。

『抗腫瘍抗生物質』
  アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ブレオマイシン等の、細菌が作る化合物がDNAと結合して複製を阻害する働きを持つ抗ガン剤です。人間のガンに対しては現在最も有効とされている抗がん剤ですが、犬のガンに対してのはまだ多く使われていないようです。
効果が出やすい分、副作用も出やすく、長期で使用すると心臓に障害を抱える
恐れがあります。

『ピンカアルロイド』
  ビンクリスチン、ビンブラスチン等があります。植物から作られる化合物で、主に可移植性性器肉腫に大きな効果をあげています。
副作用は神経障害を引き起こす事があります。

『副腎臓ホルモン』
  デキサメタゾン、プレドニゾロン等の抗ガン剤は、肥満細胞腫や造血器の腫瘍に有効です。

抗ガン剤は延命効果や症状の改善を期待できますが、価格が高く、かなりの費用がかかります。それぞれのケースによって、担当の獣医師としっかり話し合いましょう。

ガンの放射線治療


単体のみだけでなく、外科療法と合わ
せて使用される事も多い治療法です。

犬のガンに対する放射線治療は、獣医や専門医がいる大学病院や治療院に依頼をして行います。ガンに対して使われる放射線とは、主にX線、γ線(ガンマ線)、電子線で、これらの放射線をガン組織が存在する部位に照射する事により、ガン細胞のDNAを破壊し、治療していきます。

 
人と違って、犬に対して行う場合は、間違った部位に照射して、正常な細胞を破壊してしまわないように全身麻酔をかけてから行います。麻酔のリスクと放射線障害に関してはよく担当の獣医と話し合いましょう。

 
放射線の副作用は、白血球・血小板の現象、貧血、食欲低下、疲れやすくなるといったものです。他に照射した部分に炎症が起きたり、皮膚が萎縮したり、毛色や毛質が変わってしまうケースもあります。

 
通常、放射線治療は4週間ほどかけて行われ、合計で20回ほど受ける事になります。
効果が現れるのは遅いもので半年から1年です。ガンの進行状況によっては、もっと早く効果が見られるでしょう。

現在とある大学病院で行われている治療によりますと、犬の放射線治療は鼻腔内と口腔内が最も多く、次に脳、そして頭部から胸部、肛門、四肢とほぼ全身に渡って行われています。

 
ガンの中でも鼻腔内や口腔内の悪性腫瘍、脳腫瘍肥満細胞腫、リンパ腫と外部手術による完全な切除が難しい症状に適していますが、実際に放射線治療を行う事によって、完治が望めるものなのか、症状の悪化を食い止める為に行うのか、どれほどの効果を望めるかをよく話し合い、十分理解してから行いましょう。

サプリメント&健康食品


現在は画像左の花びらたけなど、犬用の商品
も販売されています。

アガリクスやプロポリス、ビタミン等々…。ガンに対して有効なサプリメントや健康食品は数多く存在しております。

 最近では人間用のみならず、ペット用も販売されるようになった事で、犬のガンに対しても広く使われるようになりました。

 それぞれ抗ガン作用や抑制作用、抗がん剤治療の副作用の軽減、更には発症予防、再発予防等に効果があるとされています。どの商品も抗がん剤のような副作用を持つ物ではなく、用法用量も記載されている為、単体としてはもちろん、各種治療と併用する場合でも安心して使用することが出来ます。

代表的な抗癌食品

アガリクス  …βグルカンによる免疫力向上作用
花びらたけ  …βグルカンによる免疫力向上作用
プロポリス  …フラボノイドによる抗菌作用や免疫力向上作用
各種ビタミン …抗酸化作用
ミネラル   …リンパ球の活性化作用

 ガンの発症・再発の予防、症状の改善には、免疫力を高め、発症原因をできるだけ排除し、根本的な体質改善を行う事が大切です。

アロマテラピー


犬のアロマテラピーは現在注目されている治療法です。マッサージと
一緒に行うと良いでしょう。

アロマテラピーとは植物から抽出されるエッセンスオイル(精油)に熱を加え、その香りを取り込むことにより、自然治癒力の働きを高める心身の健康を整える自然治癒療法です。

 アロマテラピーが最も発達しているイギリスではガンのケア、またはガンの緩和ケアといった代替、補助療法としてアロマテラピーが使用されています。例えば、乳ガンの患者の治療にアロマテラピー療法を行ったところ、治療中のストレスや緊張、病気への不安や恐怖の緩和が確認され、更に、ローマン・カモミルというアロマオイルを使ったマッサージも合わせて行うと、うつ状態までも改善する等、大きな効果が認められています。

 アロマテラピーによりガンが治るという事は現在の日本では立証されていませんが、ガンの化学療法中や、進行ガンの緩和治療の際に用いられ、精神面に様々な働きかけを行う事は勿論、ガンの発症予防や、再発予防には大きく貢献出来ると考えられています。また、不妊症や喘息、皮膚病や花粉症等の対策にも使用されています。

 犬に対しても人間と使用するのと同様に、鼻を通して脳へ伝わったり、肺から血管に伝わったり、皮膚を通して血管へ伝わったりと様々な形で、アロマの有効成分が作用し、犬の心身に働きかけます。

 もちろん、浸透した有効成分が体中に働きかけるだけではなく、純粋に香りを嗅ぐ事により、視床下部に作用し、内分泌系に働きかけ、代謝機能に影響を与える事で精神的にもリラックス感を与え、緊張やストレス、不安や恐怖心を取り除き、リフレッシュさせる事が出来ます。心に負担や不安があると、ストレスとなって体調を崩し、免疫力が低下し、ガンを発症してしまったり、症状を悪化させてしまったり、ガンが再発してしまったりする恐れがあります。

アロマテラピーは犬にとって、心身の調子を整え、心と体の状態をより良い状態にし、ガンに対する予防や緩和の効果がある他、リウマチや膠原病にも効果があるようです。マッサージと併用して施せば効果は更に得られる事でしょう。

フラワーエッセンス(バッチフラワー療法)


他の治療法と組み合わせても何も問題なく、むしろ相乗効果
が期待出来ます。

バッチフラワー療法はフラワー・エッセンス療法の一形態で、38種類の花の花びらの上の朝露から作られるホメオパシー・チンクチャー(原チンキ材)から作られる、液体療財(レメディー)を用いるエドワード・バッチ博士が創始した代替医療の一種です。

 バッチフラワー・レメディーは、一回に数滴のしずくを舌に落として服用します。レメディーは添加物や薬物を全く含んでいませんし、副作用や習慣性や依存性もなく、全く無害ですので安心して使用できます。

 エッセンスを飲む事によって精神状態が安定し、それによって自己治癒力が呼び覚まされる事で、ガンに対しても、医師が予想したよりも長く生きたり、ガンの改善がみられるケースや、末期がんの大きな苦痛がかなり軽減されるといった効果が望めます。『病は気から』の言葉通り、心が安らかになる事で、体の病気がに治っていく治療法です。

 ガン以外にもストレス等の精神的問題が原因となって起こる自律神経の問題や肉体的疾患にも効果が認められています。

 単独でも他の治療法や手法と組み合わせても有効で、処方された薬や、サプリメント、健康食品等の影響はまったく受けず、むしろ相乗効果を得られます。

 また、人間にも動物にもバッチフラワー療法を行っている医師の見解では、人間より動物の方が効果の発現が早く出るようです。

ハーブ


ハーブを初めとする自然療法は、すべて副作用が少なく痛みもなく
行えます。

ハーブ療法とは、病気の治療や健康の促進に植物を薬に用いる治療法で、治療技術の中でも最も古くから知られている医療です。

ハーブ療法は植物から有機成分だけを抽出する医薬品とは違い、全草を自然なまま使うのが特徴です。その為、医薬品に勝るとも劣らない性質を持っているにもかかわらず、安価で、かつ副作用が見られません。薬と比べると、治癒までにやや時間がかかるかもしれませんが、効き目は同じですし、害も苦痛もこうむることなく回復する事ができます。

ここでは癌(腫瘍)に対して有効なハーブをご紹介します。

まず、全般的な癌(腫瘍)の対策として、レッドクローバーやブルーバイオレットの葉のい浸出液を1日
2回、長期にわたって内服すると腫瘍が小さくなったり消失する事が知られています。

乳房の腫瘍の場合、甲状腺機能が低下しているのが原因であれば、生の甲状腺エキスかアトミジンを使いましょう。ひまし油の湿布も大変有効な手段です。

・エジアックについて
癌等の免疫系の病気に対して効果のある療法のレシピをエジアックと呼びます。本来は人間の癌対策として作られたものではありますが、ペットにも代用が可能です。材料と作り方は以下の通りです。

<材料>
スリッパリーエルム(アカニレの樹皮)
シープソレル(ヒメスイバ)
バードックルート(ゴボウの根)
トルコルバーブルート(トルコ大黄根)

<作り方>
まず、ナトリウムを含んでいないきれいな水19リットルをステンレス製のポットに入れ、沸騰させます。そこへエジアックの材料を犬と猫の病気大辞典カップ入れてかき混ぜ、10分間煮立てます。10分経ったら火を止めて、ポットの内側についたハーブをかきおとして蓋を閉め、12時間かけてじっくりと浸出させます。浸出後、さらに20分間強火にかけ、2度こして、厚いうちに色の濃いビンにいれて
冷蔵保存します。

<用法・用量>
中型犬の場合、ナトリウムを含んでいないきれいな水を
大さじ1杯ステンレス製のポットで温め、エアジックを大さじ1杯加えた物となります。
これを用量の目安として、1日1回空腹時に飲ませましょう。

材料はインターネットで『ハーブ』というキーワードの後に
任意のハーブ名をキーワードで入力、検索すれば購入できるお店が見つかりますよ。

漢方


東洋医学の代名詞とも言える漢方。
西洋医学と合わせてガン対策をしましょう。

漢方療法は伝統的診断法によって、個人個人の体質、病気、症状に合わせて、いくつもの生薬(天然に存在する薬効を持つ産物から有効成分を精製することなく用いた物)を組み合わせて処方する完全オーダーメイドの治療法で、人類が数千年の年月をかけて築きあげてきた物です。

 ガンの様々な状況・状態に対しても漢方薬にはそれぞれ適切な物があり、様々な効果を挙げています。中でも手術後の体力増強と再発防止、放射線治療や抗がん剤の副作用防止に対しての効果は特に優れており、西洋医学による治療でも、ガンの治療に漢方を併用するケースは大変多くなっています。

 ガン治療に漢方薬を用いる最大のメリットは西洋抗がん剤と違い、副作用がまず存在しない事です。生薬の働きで病状の悪化を食い止め、犬の生命力を高める事で体に負担をかけず、症状の改善を図る事が可能です。

 また、アガリスクや花びらたけなどのキノコ製剤と併用する事によって免疫力を高める力を引き上げ、ガンの抑制をする働きが確認されています。

 もちろん人間だけではなく、犬に対しても漢方療法は効果が認められています。とある動物病院では漢方薬を犬のガン治療に用いたところ、およそ4割の犬にガンの消失や発育抑制がみられ、生命力の向上、及び延命においては全体の6割の犬にその成果が得られています。また再発防止にはなんと約7割のガンに効果があるとの事です。

その病院で改善が見られた様々なガンの症例は以下の通りです。

・形質細胞性骨髄腫
・肥満細胞腫
・すい臓癌から転移した肝臓ガン
・悪性リンパ腫
・末期肝臓癌
・肝臓癌
・多中心型リンパ腫
・乳腺癌

他にも漢方薬は白血病などの免疫系の病気や、皮膚病、腹膜炎難治性皮膚炎、心臓弁膜症や循環器疾患にも効果が報告されています。