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2006年09月 アーカイブ

2006年09月01日

ガンの原因


原因は未だに不明ですが、現在では、
生活習慣の乱れが原因とされています。

  ガンの原因については未だ完全には解明されてはいませんが、現段階では、遺伝子の突然変異によってガンは発生するとされています。その主な要因は、遺伝子を傷つけ、免疫力を低下させて、ガン抑制遺伝子の働きを弱めてしまう生活習慣にあります。


ガンを発生させる主な要因

食事の偏り
  ドッグフードはたとえ総合栄養食の物でも、加熱処理等で酵素(栄養を吸収させる要素)が消失してしまっている為、十分に栄養を摂取できないまま排出してしまっています。ドライフードは勿論ですが、ウェットであっても十分な酵素が残っている事はまずありません。やはり手作りが一番ですが、それが難しいならば、せめて、酵素を補う食品とドッグフードを合わせて与えなければなりません。

ストレス
  一人で留守番する事が多くなった現代のペット、飼い主との時間も犬にとっては十分なものではなく、不安や寂しさ恐怖を感じています。また繊細な犬には暑さや寒さ、騒音や臭い等も大変なストレスです。特に都会で暮らすペットのストレスはより一層心の負担を抱えています。

運動不足
  室内飼いが多くなったことにより、限られたスペースで生活せざるを得なくなった犬は必然的に運動不足になります。摂取したエネルギーを消費できず、血行不良や自律神経の不調、肥満等の様々な悪い要因をもたらし、免疫力を低下させてしまいます。犬にとって適切な散歩や遊びの時間が用意されていないのも一つの要因です。


  にも遺伝的な要因で発症するケースや、遺伝子群の変異によって遺伝子産物が活性化して、細胞が異常な増殖を起こし、腫瘍細胞が生成されるという、要因もありますが、全体で言えばごく少数です。

2006年09月02日

ガンの予防法

   
 ガンは愛犬はもちろん、飼い主にも大きな問題。
常に予防を心掛け、発症しないように努めましょう。

  犬のガンも人間と同じように、生活習慣を改善し、飼い主が愛犬の健康に対してしっかり意識する事で発病を予防する事ができます。


犬のガンを予防する8のポイント

太りすぎや痩せAすぎに気をつける
十分な運動をさせる
ストレスを抱える状況に置かない
栄養バランスが整った手作りの食事を与える
油分、塩分を控える
オスなら去勢、雌なら避妊手術を行う
タバコの煙や排気ガス等の汚染された空気を避ける
ノミ、ダニの駆除用いる有毒な化学物質を長期間使用しない


 以上は方法論についてお伝えしました。根本的な体質改善を行い、自然治癒力を高め、自然療法により免疫力、抵抗力を引き上げて発生原因を排除する事がガンの最大の予防なのです。 あと、付け加えるとしたら、日頃のちょっとした体調や気持ちの変化に敏感である事が大切です。 体調が悪そうな時、しこりを見つけた時は病院に行き、検査に納得いかなければ、積極的にセカンドオピニオンを行いましょう。

 病院に行っても、検査もしないで、
「様子を見ましょう」
「今後大きくなるようだったら、検査しましょう」
「脂肪腫だと思いますよ」
「ただのイボでしょう」
なんていう言葉は信じないで、しっかりと検査してもらいましょう!!!

2006年09月03日

ガンの検査法

   
 家庭でもできる簡易的な身体検査があります。
毎日のブラッシングの合間などにチェックしましょう。

  ガンの検査には様々な方法があります。このページでは病院で行われる検査方法と家庭でも気づくことのできるガンの症状についてご紹介したいと思います。

 通常は身体検査のような診察に始まり、体表にしこりを確認したらバイオプシー検査、体内であればCBCやMRI等を用いて、ガンの有無、また、その種類を調べます。病院で行われる主なガンの検査方法は以下の通りです。


<病院で行われるガンの検査方法>

・身体検査(触診、聴診、視診)
  体の表面にできた『しこり』の場合、獣医師が直接見て、触って、『しこり』の色や大きさ、広がり具合等を診ます。肺ガンの場合は聴診で見つかる事もあります。

・バイオプシー検査
  体の表面の『しこり』に注射針を刺し、中身の細胞を採取し検査する方法です。細胞の形や並び方から、それが腫瘍であるのか、また、どのような種類の腫瘍なのかを判断します。

・CBC(血液検査)
  犬から血液を採取し、血液の中の赤血球、好中球、白血球、血小板等の増減を検査する完全血球算定を行います。

・病理的検査
  骨髄等に注射針を刺し、中身の細胞を採取し、それが腫瘍性かどうかを検査します。

・尿検査
  尿を採取し、膀胱内腫瘍の恐れがある異型上皮細胞の存在の有無を確認します。

・MRI検査(磁気共鳴画像診断)
  愛犬に全身麻酔をかけ、体を構成している分子の信号を検査します。ペースメーカーやステントといった金属が体内にある場合受ける事はできませんが、検査自体には痛みや放射線被爆の恐れがありません。ただし、検査に時間がかかってしまいます。

・CT検査(コンピューター断層撮影法)
  360度の方向からX線による撮影を行い、輪切り写真に(ヘリカルCTでは立体的に)して確認する事ができます。体内の腫瘍組織や、転移の有無を見つけます。

・PET検査(ポジトロンCT)
  ポジトロンという電子を放出する薬剤を注入し、体内での広がり具合を特殊カメラで映像化する診断法です。


 病気の兆候が見えてからガンの検査を行うのではなく、あらかじめ定期的なガンの検査を続け、早期発見できるように心掛けましょう。特に体内のガンは判断しづらいので、半年に一度はガンの定期検査を行うのが望ましいでしょう。また、検査の前には、「何のための検査なのか」、「麻酔は使うのか」、「犬にかかる負担はどの程度なのか」、「費用はいくらなのか」を、あらかじめ聞いておきましょう。もちろん検査後も獣医師に聞かなければならない事があります。検査結果は獣医師より伝えられると思いますが、他に「今後検査を受ける必要があるか」、「今後どう対応していくか」等をしっかり確認しましょう。



<家庭でも気づける症状と身体検査方法>

ガンの恐れがある症状

・体にしこりがある
・しこりが大きくなっている
・変な咳がある
・急な体重の減少
・尿や便に異常がある
・動きがおかしい(麻痺など)
・頻繁に下痢や嘔吐をする
・元気がなく、疲れやすい

身体検査方法

・体の表面にあるすべてのリンパ節を触診する
・犬を寝かせて乳腺のしこりがないか触診する
・臼歯や口の奥、喉の方まで口腔内を視診する
・甲状腺や肛門周囲部のしこりを調べる

 ガンの回復のカギは『早期発見・早期治療』です。飼い主が常に注意深く愛犬の健康管理を行う事でもし愛犬をガンから救う事ができるのです。

2006年09月04日

ガンの対策(ガンの治療法)


 最近では、集学的療法と緩和療法(自然療法)を
組み合わせたガン治療を行っているようです。

  ガンに対する治療法の種類は大変多く、ガンの種類や発生部位、進行度合いによって、適切な物を選択します。ガンを取り除く代表的な治療法は「外科療法」、「放射線療法」、「化学療法(抗ガン剤)」ですが、他にも痛みや苦しみを取り除く「緩和療法(自然療法)」があります。

 現在、病院でガンの治療を行う場合は外科療法、放射線療法、化学療法を組み合わせた「集学的治療」が最も多く行われています。


病院で行われる主な治療法の紹介は以下の通りです。

外科療法
  外科療法とは手術により、ガン巣を切除する治療法です。早期ガンであれば、手術により完治する事もあります。ただし、既に転移している進行ガンに対しては、あまり効果的ではありません。また、必ず全身麻酔を行いますので、犬にかかる負担もあらかじめ獣医師に確認しましょう。

放射線治療
  放射腺治療とは、ガンが存在する部分にコンピュータにより放射線を集中して照射する事でガン細胞を死滅させ、ガンの進行を食い止める治療法です。進行したガンに対しては効果があり尼腺。脱毛や嘔吐、食欲不振といった副作用があります。

化学療法
  化学療法とは別名「抗ガン剤療法」とも呼ばれ、全身のガンや白血病に対して使用します。抗ガン剤を静脈注射や経口投与で処方する事により、ガン細胞にダメージを与えます。ただし、ガン細胞以外の正常な細胞も同時にダメージを与えるため、貧血、食欲低下、下痢、脱毛、白血球減少、血小板減少、腎機能の障害といった様々な副作用が出てきますので、副作用が出ないギリギリのラインでの治療が求められます。基本的に多数の種類の抗ガン剤を組み合わせる「多剤併用療法」を行います。


 他にも、「重粒子線治療」、「陽子線治療」、「小線源療法」等、ガンの種類ごとに様々な治療法があります。自分の愛犬の症状に対して、どんな治療の選択肢があるのかを確認し、最も相応しい治療法を獣医師と検討しましょう。

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2006年09月05日

ガンの自然療法

  自然療法とは、化学物質等に頼らずに、すべての動物が生まれながらに持っている自然治癒力を向上させて、免疫力や抵抗力を引き上げ、病気の原因を見つけ出し、生活習慣の改善と共に病気の予防・改善を図っていく療法の総称です。

 自然療法とはホメオパシーや漢方、鍼灸等といった、主に東洋医学の治療法の事を指し、複数の自然療法を組み合わせて行ったり、西洋医学と組み合わせて行われます。

 西洋医学の副作用や対処療法への限界と不信感から最近では直らない部分の解決を自然療法に求める事が大変多くなっています。

 ガン(腫瘍)に対して行われている自然療法は、予防、再発防止、進行の抑制、延命、改善を目的として行われています。

 現在では人間だけではなく、犬にも対応した自然療法が大変多く、全国の動物病院でも、自然療法のみ専門的に行うところや、また西洋医学と併用する形で行っている所が増えています。

このページでは犬のガンに対する代表的な自然療法は以下の通りです。

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2006年09月06日

ホメオパシー


  海外ではガンに限らず、様々な病気に 用いられています。

  ホメオパシー療法(同種療法)とは、各症状を起こす物質を極めて希釈した物(これをレメディと呼びます)を少量与える事によって、動物が本来持っている自然治癒力を刺激し、高める事により、免疫力を活性化させ病状の改善を図る治療法です。

 この「似たものが似たものを癒す」という原理は私達が受けてきたインフルエンザの予防接種と同じものです。予防接種にはインフルエンザウィルスを毒性がない状態にまで希釈させた物がレメディとして含まれており、それを取り入れることによって、結果的に抗体という免疫物質を体内に作り、インフルエンザにかからない状態になるのです。

 レメディの種類は2000種類以上と呼ばれていて、原料となる物質は、植物、鉱物、動物等がありますが、特に初期に開発された物には伝統的な薬草が多く用いられています。

 現在、日本ではあまり知られてはいないホメオパシー療法ですが、イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組まれている程で、国家の認定を受けていないものが処方する事は違法とされています。

 ホメオパシー療養は自然治癒力を刺激するだけなので、薬剤療法(対処療養)とは違い、身体に優しく、副作用がない事が大きな特徴です。

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2006年09月07日

鍼灸


 犬のガンに対しての鍼灸治療は効果が
あるという見方が多いようです。

  鍼灸治療とは鍼や灸を用いて、身体の表面にある各症状の治療点に刺激を与える事により、自然治癒力や免疫力を向上させて、身体を健康な状態に戻し、病気を改善させる東洋医学です。ツボは全身に存在し、これらを結んだ線を経路と言います。

 ガンに対して鍼灸治療は大変有効な手段で、現在、とある鍼灸治療院では、人間患者の約7割がガンを患っていると言う程です。最大のメリットは、抗がん剤治療とは違い、副作用の心配もなく、生命力を高めると共に治療が出来るの事です。

 鍼灸は他にも運動器疾患 や神経性疾患に効果が見られています。

 犬に対しても、様々な病気に関する鍼灸治療の効果は認められていますが、ガンの治療に関しましては、効果を肯定する意見と、反対する意見が存在します。


 肯定派の意見としては、主にHPで紹介されており、

『犬も人間同様にツボがあり、ツボに刺激を与える事で、体内にモルヒネと呼ばれるエンドルフィンが分泌され、鎮痛作用が得られる他、生命力や免疫力が促進され、腫瘍の改善効果が得られる。』

という人間に対する鍼灸治療と同じ意見。

参考HP:http://www.pet-village.net/acupuncture.html
    :http://inu-gan.com/179/203/002333.php
    :http://www.tszk.biz/blog_wanwan/2007/08/post_37.html


 反対派としては、主に書籍で紹介されており

『刺激して悪性化させる恐れがあるから。』

と主張しています。

参考書籍:犬と猫のための自然療法


いずれにしても、薬に頼らない療法としては、鍼灸治療は大きな選択の1つです
可能性を感じる場合には、納得いくまでよく調べるといいでしょう。

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2006年09月08日

漢方


 東洋医学の代名詞とも言える漢方。
西洋医学と合わせてガン対策をしましょう。

  漢方療法は伝統的診断法によって、個人個人の体質、病気、症状に合わせて、いくつもの生薬(天然に存在する薬効を持つ産物から有効成分を精製することなく用いた物)を組み合わせて処方する完全オーダーメイドの治療法で、人類が数千年の年月をかけて築きあげてきた物です。

 ガンの様々な状況・状態に対しても漢方薬にはそれぞれ適切な物があり、様々な効果を挙げています。中でも手術後の体力増強と再発防止、放射線治療や抗がん剤の副作用防止に対しての効果は特に優れており、西洋医学による治療でも、ガンの治療に漢方を併用するケースは大変多くなっています。

 ガン治療に漢方薬を用いる最大のメリットは西洋抗がん剤と違い、副作用がまず存在しない事です。生薬の働きで病状の悪化を食い止め、犬の生命力を高める事で体に負担をかけず、症状の改善を図る事が可能です。

 また、アガリスクや花びらたけなどのキノコ製剤と併用する事によって免疫力を高める力を引き上げ、ガンの抑制をする働きが確認されています。

 もちろん人間だけではなく、犬に対しても漢方療法は効果が認められています。とある動物病院では漢方薬を犬のガン治療に用いたところ、およそ4割の犬にガンの消失や発育抑制がみられ、生命力の向上、及び延命においては全体の6割の犬にその成果が得られています。また再発防止にはなんと約7割のガンに効果があるとの事です。


その病院で改善が見られた様々なガンの症例は以下の通りです。

・形質細胞性骨髄腫
・肥満細胞腫
・すい臓癌から転移した肝臓ガン
・悪性リンパ腫
・末期肝臓癌
・肝臓癌
・多中心型リンパ腫
・乳腺癌


他にも漢方薬は白血病などの免疫系の病気や、皮膚病、腹膜炎難治性皮膚炎、心臓弁膜症や循環器疾患にも効果が報告されています。

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2006年09月09日

ハーブ


 ハーブを初めとする自然療法は、すべて副作用が少なく痛みもなく
行えます。

  ハーブ療法とは、病気の治療や健康の促進に植物を薬に用いる治療法で、治療技術の中でも最も古くから知られている医療です。

ハーブ療法は植物から有機成分だけを抽出する医薬品とは違い、全草を自然なまま使うのが特徴です。その為、医薬品に勝るとも劣らない性質を持っているにもかかわらず、安価で、かつ副作用が見られません。薬と比べると、治癒までにやや時間がかかるかもしれませんが、効き目は同じですし、害も苦痛もこうむることなく回復する事ができます。


ここでは癌(腫瘍)に対して有効なハーブをご紹介します。

まず、全般的な癌(腫瘍)の対策として、レッドクローバーやブルーバイオレットの葉のい浸出液を1日
2回、長期にわたって内服すると腫瘍が小さくなったり消失する事が知られています。

乳房の腫瘍の場合、甲状腺機能が低下しているのが原因であれば、生の甲状腺エキスかアトミジンを使いましょう。ひまし油の湿布も大変有効な手段です。

・エジアックについて
癌等の免疫系の病気に対して効果のある療法のレシピをエジアックと呼びます。本来は人間の癌対策として作られたものではありますが、ペットにも代用が可能です。材料と作り方は以下の通りです。

<材料>
スリッパリーエルム(アカニレの樹皮)
シープソレル(ヒメスイバ)
バードックルート(ゴボウの根)
トルコルバーブルート(トルコ大黄根)

<作り方>
まず、ナトリウムを含んでいないきれいな水19リットルをステンレス製のポットに入れ、沸騰させます。そこへエジアックの材料を犬と猫の病気大辞典カップ入れてかき混ぜ、10分間煮立てます。10分経ったら火を止めて、ポットの内側についたハーブをかきおとして蓋を閉め、12時間かけてじっくりと浸出させます。浸出後、さらに20分間強火にかけ、2度こして、厚いうちに色の濃いビンにいれて
冷蔵保存します。

<用法・用量>
中型犬の場合、ナトリウムを含んでいないきれいな水を
大さじ1杯ステンレス製のポットで温め、エアジックを大さじ1杯加えた物となります。
これを用量の目安として、1日1回空腹時に飲ませましょう。


材料はインターネットで『ハーブ』というキーワードの後に
任意のハーブ名をキーワードで入力、検索すれば購入できるお店が見つかりますよ。

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2006年09月10日

フラワーエッセンス(バッチフラワー療法)


 他の治療法と組み合わせても何も問題なく、むしろ相乗効果
が期待出来ます。

  バッチフラワー療法はフラワー・エッセンス療法の一形態で、38種類の花の花びらの上の朝露から作られるホメオパシー・チンクチャー(原チンキ材)から作られる、液体療財(レメディー)を用いるエドワード・バッチ博士が創始した代替医療の一種です。

 バッチフラワー・レメディーは、一回に数滴のしずくを舌に落として服用します。レメディーは添加物や薬物を全く含んでいませんし、副作用や習慣性や依存性もなく、全く無害ですので安心して使用できます。

 エッセンスを飲む事によって精神状態が安定し、それによって自己治癒力が呼び覚まされる事で、ガンに対しても、医師が予想したよりも長く生きたり、ガンの改善がみられるケースや、末期がんの大きな苦痛がかなり軽減されるといった効果が望めます。『病は気から』の言葉通り、心が安らかになる事で、体の病気がに治っていく治療法です。

 ガン以外にもストレス等の精神的問題が原因となって起こる自律神経の問題や肉体的疾患にも効果が認められています。

 単独でも他の治療法や手法と組み合わせても有効で、処方された薬や、サプリメント、健康食品等の影響はまったく受けず、むしろ相乗効果を得られます。

 また、人間にも動物にもバッチフラワー療法を行っている医師の見解では、人間より動物の方が効果の発現が早く出るようです。

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2006年09月11日

アロマテラピー


 犬のアロマテラピーは現在注目されている治療法です。マッサージと
一緒に行うと良いでしょう。

  アロマテラピーとは植物から抽出されるエッセンスオイル(精油)に熱を加え、その香りを取り込むことにより、自然治癒力の働きを高める心身の健康を整える自然治癒療法です。

 アロマテラピーが最も発達しているイギリスではガンのケア、またはガンの緩和ケアといった代替、補助療法としてアロマテラピーが使用されています。例えば、乳ガンの患者の治療にアロマテラピー療法を行ったところ、治療中のストレスや緊張、病気への不安や恐怖の緩和が確認され、更に、ローマン・カモミルというアロマオイルを使ったマッサージも合わせて行うと、うつ状態までも改善する等、大きな効果が認められています。

 アロマテラピーによりガンが治るという事は現在の日本では立証されていませんが、ガンの化学療法中や、進行ガンの緩和治療の際に用いられ、精神面に様々な働きかけを行う事は勿論、ガンの発症予防や、再発予防には大きく貢献出来ると考えられています。また、不妊症や喘息、皮膚病や花粉症等の対策にも使用されています。

 犬に対しても人間と使用するのと同様に、鼻を通して脳へ伝わったり、肺から血管に伝わったり、皮膚を通して血管へ伝わったりと様々な形で、アロマの有効成分が作用し、犬の心身に働きかけます。

 もちろん、浸透した有効成分が体中に働きかけるだけではなく、純粋に香りを嗅ぐ事により、視床下部に作用し、内分泌系に働きかけ、代謝機能に影響を与える事で精神的にもリラックス感を与え、緊張やストレス、不安や恐怖心を取り除き、リフレッシュさせる事が出来ます。心に負担や不安があると、ストレスとなって体調を崩し、免疫力が低下し、ガンを発症してしまったり、症状を悪化させてしまったり、ガンが再発してしまったりする恐れがあります。

アロマテラピーは犬にとって、心身の調子を整え、心と体の状態をより良い状態にし、ガンに対する予防や緩和の効果がある他、リウマチや膠原病にも効果があるようです。マッサージと併用して施せば効果は更に得られる事でしょう。

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2006年09月12日

サプリメント&健康食品


 現在は画像左の花びらたけなど、犬用の商品
も販売されています。

  アガリクスやプロポリス、ビタミン等々…。ガンに対して有効なサプリメントや健康食品は数多く存在しております。

 最近では人間用のみならず、ペット用も販売されるようになった事で、犬のガンに対しても広く使われるようになりました。

 それぞれ抗ガン作用や抑制作用、抗がん剤治療の副作用の軽減、更には発症予防、再発予防等に効果があるとされています。どの商品も抗がん剤のような副作用を持つ物ではなく、用法用量も記載されている為、単体としてはもちろん、各種治療と併用する場合でも安心して使用することが出来ます。


代表的な抗癌食品

アガリクス  …βグルカンによる免疫力向上作用
花びらたけ  …βグルカンによる免疫力向上作用
プロポリス  …フラボノイドによる抗菌作用や免疫力向上作用
各種ビタミン …抗酸化作用
ミネラル   …リンパ球の活性化作用


 ガンの発症・再発の予防、症状の改善には、免疫力を高め、発症原因をできるだけ排除し、根本的な体質改善を行う事が大切です。

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2006年09月13日

ガンの放射線治療


 単体のみだけでなく、外科療法と合わ
せて使用される事も多い治療法です。

  犬のガンに対する放射線治療は、獣医や専門医がいる大学病院や 治療院に依頼をして行います。ガンに対して使われる放射線とは、 主にX線、γ線(ガンマ線)、電子線で、これらの放射線をガン組織が 存在する部位に照射する事により、ガン細胞のDNAを破壊し、 治療していきます。

  人と違って、犬に対して行う場合は、間違った部位に照射して、 正常な細胞を破壊してしまわないように全身麻酔をかけてから 行います。麻酔のリスクと放射線障害に関してはよく担当の獣医と 話し合いましょう。

  放射線の副作用は、白血球・血小板の現象、貧血、食欲低下、 疲れやすくなるといったものです。他に照射した部分に炎症が 起きたり、皮膚が萎縮したり、毛色や毛質が変わってしまう ケースもあります。

  通常、放射線治療は4週間ほどかけて行われ、合計で20回ほど 受ける事になります。 効果が現れるのは遅いもので半年から1年です。ガンの進行状況に よっては、もっと早く効果が見られるでしょう。 現在とある大学病院で行われている治療によりますと、犬の 放射線治療は鼻腔内と口腔内が最も多く、次に脳、そして頭部から 胸部、肛門、四肢とほぼ全身に渡って行われています。

  ガンの中でも鼻腔内や口腔内の悪性腫瘍、脳腫瘍肥満細胞腫、 リンパ腫と外部手術による完全な切除が難しい症状に適して いますが、実際に放射線治療を行う事によって、完治が望める ものなのか、症状の悪化を食い止める為に行うのか、どれほどの 効果を望めるかをよく話し合い、十分理解してから行いましょう。

2006年09月14日

抗ガン剤の種類


 副作用が起こらない量を与え、効果のみを得る
事が大切です。

  現在、ガンに処方される薬は100種類以上存在し、犬のガンに関しても人間と同じ抗がん剤を利用しています。

  抗ガン剤の種類は大きく、以下の5種類に分けられています。

『アルキル化剤』
  シクロフォスファミド、クロラムブチル、ダカルバジン等があり、DNAの複製を阻害する抗ガン剤です。シクロフォスファミドは犬のガンに対して一般的に処方されるもので、リンパ腫や白血病に得に有効な薬剤です。
副作用として出血性膀胱炎を起こす恐れがあります。

『代謝拮抗剤』
  シタラビン、メトトレキサート等があります。拡散の合成を阻害する抗ガン剤で、リンパ腫の治療に多く利用されています。静脈内注射か経口薬として与えられます。

『抗腫瘍抗生物質』
  アクチノマイシンD、ドキソルビシン、ブレオマイシン等の、細菌が作る化合物がDNAと結合して複製を阻害する働きを持つ抗ガン剤です。人間のガンに対しては現在最も有効とされている抗がん剤ですが、犬のガンに対してのはまだ多く使われていないようです。
効果が出やすい分、副作用も出やすく、長期で使用すると心臓に障害を抱える
恐れがあります。

『ピンカアルロイド』
  ビンクリスチン、ビンブラスチン等があります。植物から作られる化合物で、主に可移植性性器肉腫に大きな効果をあげています。
副作用は神経障害を引き起こす事があります。

『副腎臓ホルモン』
  デキサメタゾン、プレドニゾロン等の抗ガン剤は、肥満細胞腫や造血器の腫瘍に有効です。

抗ガン剤は延命効果や症状の改善を期待できますが、価格が高く、かなりの費用がかかります。それぞれのケースによって、担当の獣医師としっかり話し合いましょう。

2006年09月15日

抗ガン剤のメリット&デメリット


 人間と同じ抗ガン剤を使用し、人間よりも
副作用が少ない事はあまり知られていません。

  抗ガン剤と聞くと、おそらく多くの方が強い副作用を想像されると思います。確かに抗ガン剤の副作用は恐ろしいものですが、実は使用されている抗ガン剤は同じでも、犬は人間よりも副作用の負担が少なく、半分以下と言われていて、感染症や慢性の疾患がない犬の多くは投与している間でも比較的問題なく生活できるとされています。

ここでは抗ガン剤の使用によるメリットとデメリットについて説明します。

まずメリットですが、補助療法である抗ガン剤は、異常増殖したガン細胞を破壊・縮小させる事が出来ます。その為、症状の改善や延命効果が期待でき、白血病等のいくつかのガンは抗ガン剤を投与する事により大きな効果が得られていますし、完治させられるケースもあります。
抗ガン剤を単独で使えば毒性も弱く、数種類組み合わせれば高い効果が得られます。

続いてデメリットです。抗ガン剤はガン細胞だけではなく、正常な細胞を壊してしまう恐れがあります。特に悪影響を受けやすい部位は造血細胞と消化器官の細胞です。これによって、嘔吐や下痢、食欲不振、脱毛等の副作用が起こり、白血球が減少し、免疫力の低下によって、感染症にかかりやすくなる恐れや、出血しやすくなります。その為、副作用を緩和する方法として、制吐剤、下痢止め、免疫賦活剤、粘膜保護剤等も投与しなければなりません。
抗ガン剤を単独で使えば効果は少なく、数種類組み合わせれば副作用の恐れが強まります。

また、抗ガン剤の投与を受けている間は、尿や便に対してビニール袋等を付け、直接触れないように処理しましょう。

適正な薬剤を、副作用が出ない量で与えればメリットを十分に得られ、デメリットの恐れを極端に減らす事ができます。獣医師から十分な説明を受け、話し合い、愛犬に処方する抗ガン剤の種類、用量を決めて下さい。

2006年09月16日

ガンの手術


 早期発見・早期治療が可能ならば、
外科治療のみで完治するガンもあります。

  ガンに対する最も一般的な対策は、手術によって、ガン巣(ガン細胞の塊)を体から取り除く外科療法です。主に「拡大根治手術」、「縮小手術」、「内視鏡手術」、「腹腔鏡手術」、「体腔鏡手術」、「「機能温存週術」等があります。

 ガンが手術によって治る見込みの高い場合、外科療法は最良の治療法とされています。治療法血管やリンパにできるガンの場合には対応しきれないケースもありますが、特に小さい腫瘍が時間の経過と共に大きくなってしまうケースや、転移する可能性が少ない腫瘍の場合、小さい状態の腫瘍であれば、高い成功率が期待できます。その為、腫瘍が拡大していく物である事が判明したならば、1日でも早く手術する事が重要となります。

 得に『犬の三大ガン』と呼ばれる『乳がん・リンパ腫・肥満細胞腫』の内の2つ、『乳ガン』と『肥満細胞腫』においては基本的に外科手術が行われます。乳ガンの場合、腫瘍が3cm未満の小さな状態であれば、再発や転移する恐れはほとんどなく、高い確率で治ると見られています。また肥満細胞腫の場合も1ヶ月過ぎると手術をしても手遅れとなってしまう為、やはり、早期発見し、腫瘍が小さい状態の時に外科手術を行う事が、最善の対応策なのです。

 しかし、周囲組織にまでガンが広がっている場合、すべてを切除しきれない恐れがあります。その為、外科手術においては、広く、深く、周辺の健康な細胞までも一緒に切除しなければならないのです。切除する部位やその範囲によっては、体の機能に影響を与えたり、外見が大きく変わってしまう事もありますので、十分に説明を受け、よく考えて判断しましょう。

 また、ガンの手術にあたっては全身麻酔を行う為、麻酔のリスクについても担当の獣医と話し合う必要があります。ガンが全部除去できない部位にあったり、転移してる可能性がある場合には、抗ガン剤治療や放射線療法を行って、残っているガン細胞を破壊します

 ちなみに、近年では麻酔技術が進歩した為、老犬でも手術が可能な場合があります。老犬だからと諦めずに、ガンの手術経験が豊富な獣医がいる病院を探し、診てもらいましょう。

2006年09月17日

癌(腫瘍)の種類

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2006年09月18日

骨肉腫


 歩行に以上が見られた場合には、
直ちに獣医師による診察を受けましょう。

<症状と原因>
 骨腫(骨にできる腫瘍)のひとつで、完治の難しい悪性腫瘍(ガン)のことです。7、8歳ぐらいの大型犬が特になりやすく、発症した場合、肺に転移して悪性腫瘍が増え、急速に悪化していきます。症状としては、跛行(足を引きずる)がみられ、患部を触ると激しく痛がります。

 原因としては、はっきりと分かっていないが、過去に骨折したことがある犬や、体重が重い大型犬がよく発症するため、骨に対する負担が原因ではないかといわれている。骨を支える筋肉を適度な運動で発達させることや肥満にならない為の栄養管理が大切。

 発症しやすい犬の種類は、大型犬が非常に多くて、中・小型犬の8倍ほどの発症率になってしまいます。大型犬は中・小型犬に比べて体重が重くて足の部分の負担が大きい。そそれにより捻挫や関節や靭帯を痛めたりすることも少なくない。

 若い年齢の犬でも、発生も認められて特に原発性の肋骨骨肉腫になりますと成犬に発生しやすいです。約75%は四肢に発生し、残りがその他の骨格(下顎、上顎、脊椎、頭蓋骨、肋骨、鼻腔、骨盤等)に認められます。骨肉腫の病因はまだ不明とされています。初期段階で放置すれば、すぐに肺に転移し、1年もたたないうちに生命の危険があります。


<治療の方法>
 もっともよく行われる治療法は、再発と転移を防ぐ為に腫瘍ができた骨の上位にある関節部からの外科的手術による切断です。治療法としては、再発と転移を防ぐ為に患部の切断や骨を移植する外科手術や抗がん剤の投与などが行われる。

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2006年09月19日

リンパ腫


 様々な種類があり、日頃の愛犬の身体チ
ェックによる早期発見が最大の鍵になります。

<症状と原因>
 リンパ腫とは人間の場合で、悪性リンパ腫やリンパ肉腫と。犬、猫ともに最もよく見られる造血系腫瘍です。化学療法は大部分の動物でこの進行を抑えて犬の生活を向上させるのに有効です。状況は、生体内のリンパ組織がガンになってしまう状態と言います。

 骨髄中でリンパ球がガン化してしまうと、腫瘍性リンパ球が増殖するため、他の血液細胞の増殖を抑制し「リンパ球性白血病」の状態になります。リンパ腫は骨髄ではなく、リンパ組織がガン化するので、リンパ組織のある所なら何処でも発生します。

 犬では体中のリンパ節が腫れる「多中心型リンパ腫」が一番多くみられます。そのほか胸の中のリンパ節が腫れて、胸の中に水が溜まる「縦隔型(胸腺型)リンパ腫」や腸管のリンパ組織がガン化する「消化器型リンパ腫」などもあります。

 「リンパ腫」と「リンパ球性白血病」は似ているようで異なる病気です。簡単に言えばリンパ腫のほうが治療反応もよく、白血病より予後(病気の経過)が良い傾向にあります。しかし、リンパ腫にも病気の進行程度(臨床病期)があり、臨床病期が進行したものほど合併症等が多く、治療が困難になります。

 また、タイプによっても予後が異なります。「消化器型リンパ腫」は「多中心型リンパ腫」に比べ予後が悪い場合が多いです。


<治療の方法>
 患部のリンパ節を手術で切除します。体の小さな犬では、化学療法によって寛解が延長され、ときにはそのまま娃持されることもありますが、大型犬にはほとんど効果はありません。

 がん細胞のなかでも、とくにリンパ腫およびリンパ肉腫には、炭水化物で異常増殖する細胞があるというデータがあります。よって、炭水化物を豊富に含む食事を避け、かわりに高脂肪の食事を勧める場合もあります。

この種の食事は味もよく、高エネルギーです。高脂肪の食事を長期固犬に与えることによって、脂肪を自身のエネルギーに利用できなくなったがん細胞は、死滅する可能性があります。


<早期発見方法>
 たまにあごの下、わきの下、またのつけ根、ひざの後ろのリンパ節を触ってください。熱もなく、感染症でもないのに2箇所以上のリンパ節が腫れてきたらガンの可能性があるのですぐに獣医師の診断を受けてください。

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2006年09月20日

扁平上皮癌


 肺に転移してしまうと、危険性が急激に
増します。早期発見を心掛けましょう。

<症状と原因>
 扁平上皮癌とは、粘膜や皮膚を作り出す扁平上皮細胞が悪性腫瘍化したもので、主に犬の鼻や唇、耳や爪の付け根等の色素沈着のある部位に発症します。扇平なもの、皮膚のただれに見えるもの、潰瘍に見えるもの、見た目は、しこりがあるものや、傷に見えるもの等様々です。扁平上皮癌は進行と共に、周囲に広がっていき、最悪、リンパ節や肺に転移する恐れもあります。

 太陽光線から受ける障害や、慢性の炎症が主な原因の要素となります。四肢や口腔内、肛門等にも発症することがある為、歩き方がおかしくなったり、食欲がなくなったりする事があります。

 発症しやすい年齢は8~10歳です。ブルテリア、ビーグル、ダルメシアン等の犬種では腹部を始めとする色素沈着のない部位にも発症するそうです。


<治療の方法>
 扁平上皮癌は広がりやすい為、外科的治療により、癌の周りの正常な部分も含めて切除します。その後、放射線による化学療法を行う事が多いようです。


<早期発見方法>
 体の表面に発症するガンですので、早期発見が可能です。顔や腹部や四肢、肛門などの皮膚をチェックして、わずかでも異常なところがあれば、直ちに獣医師の診察を受けましょう。

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2006年09月21日

乳腺腫瘍


 避妊手術により予防出来る可能性が
上がります。よく考えて決めましょう。

<症状と原因>
 乳腺腫瘍とは、雌の乳房またはその付近の皮下に様々な大きさの「しこり」が発生する病気で、犬での発生は珍しくありません。 発症メカニズムには不明な点も多いのですが、若齢で避妊手術を受けて卵巣を摘出すると発生率が低いのに対し、発情を繰り返した未避妊の高齢犬ほど発生率が高くなることから、卵巣ホルモンとの関係が密接な疾病と言えます。

 腫瘍の腫大化や複数の乳房への転移によって気づくのが通例で、初期には疼痛の様相はほとんど認められません。ただし、腫瘍が自潰して化膿すると悪臭を放ち、また他臓器(特に肺が多い)への転移は死を招くことにもなります。

 良性/悪性の割合はほぼ半々で、形態的には腫瘍の増大速度、周辺リンパ節への転移の有無、筋に固着か可動性か、硬さ、限局性か否かなどの相違があり、最終的には病理組織検査によって判別 がなされます。

 治療は良性/悪性を問わず外科的療法が主で、他に放射線療法やホルモン療法なども試みられていますが、常に再発や転移の危険が伴うことを忘れてはなりません。

 予防には早期の避妊手術が最も有効です。もし、子をとる予定がないのなら、他の婦人科系疾病の予防も兼ねて、若いうちに避妊処置しておくのもよいでしょう。


<治療の方法>
 腫瘍が発生してしまった場合には手術による切除がすすめられます。もちろん、麻酔前検査として血液を検査し、さらに転移の有無をみるためX線検査も行われます。そして切除した腫瘍は必ず病理検査で悪性であるか良性であるかを診断し、その後の処置を決めます。


<早期発見方法>
 早期発見は簡単です。5歳以上の犬を飼っている場合には、つきに1回でよいですから、お腹をなでるついでに乳腺をやさしくつまむようにして、しこりの有無を確認して
ください。

 なお、1歳前後で避妊手術(卵巣の切除)を受ける事により、乳腺腫瘍になる確率は大幅に減ります。とくに子どもを産ませるつもりがない時は、乳ガンのことを考えなければ、早期の避妊手術が最大の予防法ということになります。ただし、2歳半以後に避妊手術を受けても、乳腺腫瘍の予防効果はないといわれています。

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2006年09月22日

皮膚組織球種


 自然に消失してしまうケースもありますが、
外科手術で取り除くのが最善策でしょう。

<症状と原因>
 犬の皮膚組織球腫は、主に1~2才の若い犬に見られる変わった腫瘍。皮膚組織球腫は、犬の特有で皮膚の腫瘍になります。他の動物たちでは認められません。一般的に腫瘍は老齢の動物の病気と考えます。ただ長生きした老齢の犬よりも、若い犬に多く発症します

 症例の50%は年齢1~2才未満のワンちゃんに発生しています。また純血種犬の方が雑種犬よりも発生率が高いです。耳翼が最も好発する部位だが、四肢、首、頭などにも出現する。通常、単発性です。大多数は、1~2cmで、単発性です。この腫瘍の場合、自然に消失してしまうことがある。


<治療の方法>
 組織球腫のなかには外用コルチコステロイド剤で縮小し、消滅するものもあります。しかし、組織球腫よりも厄介な肥満細胞腫との鑑別診断を厳密に行うために、ほとんどの場合には外科的切除を必要とします。

 成長が速くて悪性疾患と考えるかもしれませんが良性の腫瘍です。この腫瘍の周りにリンパ球が、集まり自然に消えます。しかしあまりにも1~2cmより大きく、部位によっては切除します。症例のなかで切除した部位から再び起きたりや別の部位に新たに腫瘍が発生する事もおきます。多発性も、まれに報告されていますが治療しなくても約8~12週間で消失します。

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2006年09月23日

黒色腫(メラノーマ)


 口腔内のチェックは歯磨きの時に、皮膚の
チェックはブラッシングの際に行いましょう。

<症状と原因>
  黒色腫(メラノーマ)は良性(メラノサイト-マ)・悪性(マリグナントメラノーマ)で分かれています。「黒色腫」はその名の通りで、腫瘍の色は茶色から緑黒色を呈しているが、鮮明で色素のないものもあります。色素の濃さは必ずしも悪性の強さを表してはいません。黒色腫(メラノーマ)は口腔内・眼球・皮膚・指等にみられます。口腔や指に生じるものは悪性がほとんどで、皮膚や眼球には黒色細胞腫の発生が多い。

 皮膚の黒色腫は、犬の皮膚腫瘍の中では比較的少なく、黒い犬、老犬に多い。頭部、四肢、胸部、腹部、背部に境界明瞭なドーム型黒色の結節ができるものは多くは、良性の黒色腫である。

 皮膚の悪性黒色腫の発症しやすい平均発生年齢は9~11歳で,3歳齡でも起きたケースもあります。性別では、メスよりオスが多いです。皮膚の色素沈着度が悪性黒色腫はリンパ行性および血行性に早期に転移し、黒色腫と診断された時点ですでにリンパ節や肺に微小転移に存在します。

 切除でふつうは治癒する。しかし口腔内や爪床(爪のつけね)に発生するものは、非常に悪性で、発見したときにはリンパ節転移がすでに起こっていて手遅れのことも。


<治療の方法>
  一般的な治療法としては、扁平上皮がんの場合と同じように、周囲組織を含めて切除します。がん細胞を確実に破滅させるために、悪性黒色腫の切除後に、術部とがんが広がっている部位に放射線療法を行うこともあります。

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2006年09月24日

血管腫


 急速に全身へ広がる為、広範囲の切除
が必要となります。

<症状と原因>
 血管腫とは、細い血管が無数に絡み合ってできた腫瘍状の塊で、ちょうどスポンジのような構造で血液を多く含む。血管腫になる原因は不明だが、先天的な要素が強いとされる。発症部位により異なりますが、咳・呼吸困難や食欲不振等様々な症状があらわれます。

 また血管の内皮細胞より発生する悪性腫瘍で悪性血管内皮腫とも言われます。肉腫として発生しないで、血管腫の悪性化としても発生しています。犬の血管肉腫の好発部位は脾臓・心臓等や皮下組織と言われてます。

 血管が存在する全身の組織で骨や中枢神経・口腔・膀胱・鼻腔・等にもいろんな場所で発症します。犬が血管肉腫する発生平均年齢は9~10歳で犬の種類はシェパード起きやすいです。犬の性別差ではオスの方が比率的に多いです。短い毛の犬で皮膚組織がない種類で腹側腹部や陰嚢の皮膚に高頻度に発生しやすい。ダルメシアンやビーグルなどは本肉腫の皮膚発生リスクが高いとも考えられます。


<治療の方法>
 犬の血管肉腫の転移は急速で血行を介して肺・肝臓・心臓・大網膜・筋肉・脳などへ起こります。外科的手術によって腫瘍の切除をおこないます。広範囲な切除の場合には化学療法がすすめられることもあります。

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2006年09月25日

肥満細胞腫


 切除により、外見が変わってしまう恐れが あります。獣医とよく話し合いましょう。

<症状と原因>
 肥満細胞は、皮膚の血管や筋肉の周辺辺り・内臓の周辺を始めで・体のあらゆる組織にあります細胞です。虫刺に刺された・花粉等・外部から動物の体に侵入する「異物」を感知した時に、ヒスタミンなどを放出します。患部に炎症を起こして免疫機能を強めて、異物を退治し、鼻水により外に押し出して、動物の体を守る重要な働きをしています。

 肥満細胞が腫瘍になったのが肥満細胞腫で、高齢期の犬に発症しやすい病気です。脾臓や腸管などに大きな腫瘍ができれば、ヒスタミンがたくさん放出されてしまい胃潰瘍になったり出血によって貧血状態に陥る時があります。

 発症しやすい犬の種類はボクサーやブルドッグがかかりやすく、四肢・会陰部・頭部・首などに発生します。また、80%以上に胃や十二指腸の潰瘍が発見されるのが特徴です。診断は比較的簡単で、多くは針による吸引バイオプシーにて判定できます。大きく腫瘍の部分を手術で切除する治療が一般的です。


<治療の方法>
 肥満細胞腫は外科的に切除して、病理検査を行います。がん性の肥満細胞腫には、これ以外に化学療法や免疫療法を行います。肥満細胞腫と考えられる症状が発症した状態なら血液検査・組織検査・およびレントゲン検査などによって細かく詳しく診断する。腫瘍自体が小さく分化型してあり皮膚の特定の部分のみでしたら外科手術により腫瘍を切除します。

 ただし四肢や頭部に腫瘍を発見したなら、切除するのが厳しくできないのです。腫瘍の境界が不透明なら外科手術のみでなく、化学療法や切除した腫瘍周辺の組織への放射線治療を併用するのが必要です。

 体のあらゆる箇所に同時多発的に発症や転移を起こしていたなら、外科手術や放射線治療も効果がでにくいので、抗がん剤およびステロイド剤などを投与する化学療法がメインとなってしまいます。

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2006年09月26日

基底細胞腫


 早期発見がしやすい腫瘍です。悪性の場
合もある為、よく愛犬の体を確認しましょう。

<症状と原因>
 皮膚の表面の基底部にある細胞にできるガンです。主に頭頚部に硬いしこりとして発症します。
ほとんどのケースが良性の腫瘍で、他の場所へ転移する事はあまり見られませんが、そのままにしておくと、その場所で深く広がっていきます。また、まれに悪性の基底細胞腫であるケースもあります。


<治療の方法>
 外科的療法により、腫瘍全体をその周辺の正常な組織と共に切除します。切除する事が難しい場合にはバイオプシーを行います。


<早期発見方法>
 体の表面に発症するガンですので、早期発見が可能です。体中の皮膚や乳腺などの皮膚をチェックして、わずかでも異常なところがあれば、直ちに獣医師の診察を受けましょう。

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2006年09月27日

精上皮腫


 去勢により予防の可能性が高くなります。
愛犬の事をよく考えて決めましょう。

<症状と原因>
  精上皮腫は精巣腫瘍の種類の1つで、精巣の中の精子を作る精母細胞に腫瘍ができることにより、陰嚢部や足の付け根、乳腺やお腹周りが腫れたり、胴体部に脱毛や皮膚炎が見られることもあります。他にも食欲不振、元気がなくなるといった症状があり、ときには痛みを伴うこともあります。

  精巣腫瘍の中にはリンパ節や周囲臓器に転移するケースもあります。

  ある程度大きくなってからでないと症状が現れません。10歳前後の犬に多く発生し、転移する確立は10%以下です。

  原因は判明しておりませんが、本来、陰嚢にあるはずの精巣が、腹部や足の付け根に留まってしまっている「停留精巣」の犬に多く見られるガンです。


<治療の方法>
  精巣を摘出する去勢手術を行う事が、精上皮腫は勿論、他の精巣腫瘍の治療法です。また、あらかじめ去勢手術をしていれば、予防する事が出来ます。

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2006年09月28日

皮膚乳頭腫


 切除するケースと切除しないケースがあり
ますが、どちらも早期発見心掛けましょう。

<症状と原因>
 皮膚の黒色腫は犬の皮膚腫瘍の中では比較的少なく、黒い犬や年齢を重ねた犬に多いです。頭部・四肢・胸部・腹部・背部に境界明瞭で、ドーム型、黒色の結節ができるものは多くは良性の黒色腫になります。切除しましたら、大体の場合は治癒します。ただ口腔内や爪床(爪のつけね)に発生するものは非常に悪性で、発見したときにはリンパ節転移がすでに起こっていれば危険です。

 犬のウイルス性乳頭腫は通常3カ月以内に消滅し免疫ができるため、処置は必要でない場合があります。退縮した大きな腫痛は悪臭をするケースがあります。病変が大きければ、凍結手術・電気メスによって治療する。

<治療の方法>
 乳頭腫は目障りなこともありますが、切除する必要がある乳頭腫は出血や感染が起こっている場合や、それ以外に問題がある場合のみです。乳頭腫は治療をしなくても、自然に退縮します。皮膚や粘膜を作る扁平上皮の良性増殖したもので、通常はカリフラワー状に盛り上がった病変となります。

 幼犬にみられる多発型は、パピローマウイルスによるもので、頭部、眼瞼、肢端、口腔に発生します。老犬にみられる単発型になりますと、生殖器に発生し・肢端・頭部・眼瞼・非ウイルス性である。切除すれば治癒してきます。

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2006年09月29日

血管外膜細胞腫


 腫瘍の取り残しを防ぐ為、外科的処置によ
る大規模な切除が必要な腫瘍です。

<症状と原因>
 米国の調査(1966~70)では、脂肪腫に次いで多くみられ、腫瘍性病変の約10%を占めている。「血管周皮腫」、「血管周囲細胞腫」ともいう。毛細血管や小静脈の外側を螺旋状に取り巻く血管周囲細胞から発生すると考えられている。

 外科的切除のほかに、補助的な療法として放射線療法やドキソルビシンによる化学療法も試みられている。


<治療の方法>
 一般的には手術により切除しますが、取り残しが多く、再発するとさらに悪性化する場合が多く、部分的に生検して病理診断を行い治療法を決定しますが、広範な切除または断脚が必要であると考えられます。

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2006年09月30日

腺腫


 老犬は様々なガンを発症しやすい為、中年
期を迎えたら定期的な検診が必要です。

<症状と原因>
 皮膚の中や目の周囲にできる腺腫は、油脂を分泌する皮脂腺から発症するため、皮脂腺腫と言われています。皮脂腺は、皮膚の毛根部分にあって、体表の油を出す所です。そこの出口がつまってしまって、中で化膿を起こしたり、しこりになってしまうというものです。肛門のまわり、まぶた、耳、指等に滑らかな腫瘍が見られます。

 いわゆる両性の腫瘍に分類されます。小さく、腫瘤が多発するケースがあります。物質的に練り歯磨き状が分泌されていることが多いです。皮膚の腫瘤いがいでしたら、症状は大丈夫です。ただし傷ついたりして二次的な炎症・感染を誘発してしまいます。老犬の犬に発症しやすい皮膚の腫瘍です。犬の皮膚の腫瘍のうちの約5~35%を占めております。


<治療の方法>
 腫瘍の転移はまれですが、局所再発は多いため、広範な外科的切除が有効な治療です。治療は手術によって切除します。再発は特にありませんが、多発することが多いので、別に新しい腫瘍ができることはあります。

 去勢手術をしていないオスでは、他の腺種である肛門周囲腺腫かが、肛門周囲の腺組織から発症します。皮脂腺腫は被毛を持たないで、分葉状に増殖しますが、2cm未満です。良性の腺腫のように見える腫瘍が、悪性の腺ガンであったケースもあります。この時には、肺等の臓器に広がる可能性もあります。

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