人間と同じ抗ガン剤を使用し、人間よりも
副作用が少ない事はあまり知られていません。 |
抗ガン剤と聞くと、おそらく多くの方が強い副作用を想像されると思います。確かに抗ガン剤の副作用は恐ろしいものですが、実は使用されている抗ガン剤は同じでも、犬は人間よりも副作用の負担が少なく、半分以下と言われていて、感染症や慢性の疾患がない犬の多くは投与している間でも比較的問題なく生活できるとされています。
ここでは抗ガン剤の使用によるメリットとデメリットについて説明します。
まずメリットですが、補助療法である抗ガン剤は、異常増殖したガン細胞を破壊・縮小させる事が出来ます。その為、症状の改善や延命効果が期待でき、白血病等のいくつかのガンは抗ガン剤を投与する事により大きな効果が得られていますし、完治させられるケースもあります。
抗ガン剤を単独で使えば毒性も弱く、数種類組み合わせれば高い効果が得られます。
続いてデメリットです。抗ガン剤はガン細胞だけではなく、正常な細胞を壊してしまう恐れがあります。特に悪影響を受けやすい部位は造血細胞と消化器官の細胞です。これによって、嘔吐や下痢、食欲不振、脱毛等の副作用が起こり、白血球が減少し、免疫力の低下によって、感染症にかかりやすくなる恐れや、出血しやすくなります。その為、副作用を緩和する方法として、制吐剤、下痢止め、免疫賦活剤、粘膜保護剤等も投与しなければなりません。
抗ガン剤を単独で使えば効果は少なく、数種類組み合わせれば副作用の恐れが強まります。
また、抗ガン剤の投与を受けている間は、尿や便に対してビニール袋等を付け、直接触れないように処理しましょう。
適正な薬剤を、副作用が出ない量で与えればメリットを十分に得られ、デメリットの恐れを極端に減らす事ができます。獣医師から十分な説明を受け、話し合い、愛犬に処方する抗ガン剤の種類、用量を決めて下さい。
副作用が起こらない量を与え、効果のみを得る 事が大切です。 現在、ガンに処方される薬は100種類以上存在し、犬のガンに関しても人間と同じ抗がん剤を利用しています。 抗ガン剤の種類は大きく、以下の5種類に分けられています。 『アルキル化剤』 ...
早期発見・早期治療が可能ならば、 外科治療のみで完治するガンもあります。 ガンに対する最も一般的な対策は、手術によって、ガン巣(ガン細胞の塊)を体から取り除く外科療法です。主に「拡大根治手術」、「縮小手術」、「内視鏡手術」、「腹腔鏡手術」、「体腔...